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集団保育を営む保育園においては､子どもたちの生活する拠点(昼間の大きなお家)として､まずは日々の生活を営む暮らしの場として保育園で過ごす時間を家庭で過ごす時間と同じように安心してくつろげる場でなければならない｡縦割り保育を実践する日常性において､手をつなぎ傍らに寄り添い､あたたかく見守る､さまざまな年齢の枠を越えたほほえましい風景が展開されており､まるで本当の｢きょうだい｣であるかのような縦の関係...が営まわれている｡かつては､家庭という家族構成において本当の兄弟姉妹という縦関係を構成する社会があり､その基盤を中心とした地域社会における異年齢集団の関わりのなかで社会性や遊びの伝承などの関係がはぐくまれていた｡しかし､年上の子どもが年下の子どもの面倒を見るという､あたりまえの自然な人間関係が今日､希薄になっている｡保育所という異なる年齢構成の子どもたちが生活と遊びを営む保育環境において､｢縦割り保育｣の保育形態が及ぼす保育効果として幼児期の望ましい｢社会的態度｣と｢生活態度｣を創生することが期待される｡show more
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p011