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概要 |
卵巣カルチノイドは胚細胞腫瘍の境界悪性~悪性腫瘍に分類され、卵巣悪性腫瘍全体のわずか0.1%以下と極めて稀な腫瘍である。本発表では卵巣腫瘍の診断で開腹術を施行し、術後病理診断で卵巣甲状腺腫性カルチノイドと診断された症例について文献的考察を加えて報告する。症例は70歳。下腹部痛を主訴に近医内科を受診し、卵巣腫瘍の診断で当科紹介となった。MRIで充実成分と嚢胞成分が混在する長径10cmの右卵巣腫瘍を認...め、T2強調画像で低~高信号が混在し、一部にT1強調画像で高信号を示す血液成分を認めた。充実成分は血流を伴い、境界悪性~悪性腫瘍が疑われた。開腹術による右付属器摘出術後の術中病理診断はcarcinoid tumor, most likelyであったが、adenocarcinomaが否定できず、卵巣癌に準じてstaging laparotomyを施行した。術後病理診断はstrumal carcinoidで、後腹膜リンパ節転移や腹腔内播種はなく、術後診断を卵巣甲状腺腫性カルチノイドⅠA期とした。術後追加治療なく、外来経過観察中である。続きを見る
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