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Abstract |
本稿では、篠﨑・田原(2012, 2013)および野口・山本・篠﨑(2015)に準拠して構築した世界215カ国・地域の「2015 年版グローバルICTデータベース」を用いて、所得水準や教育水準とICT普及の関係、デジタル・ディバイドの変化、一人当たりICT装備量の特徴を1990 年から2015年まで長期観察した。その結果、2010年代は、普及のテンポに幾分鈍化がみられるものの、携帯電話とネットでは...、引き続きジニ係数が低下し、デジタル・ディバイドが縮小していること、その一方で、固定電話はジニ係数がやや上昇に転じ、グローバルに観察すると通信インフラの主役ではなくなっていること、などが明らかとなった。この点を、一人当たり ICT 装備量の変化で確認すると、普及が最も遅れていたアフリカでも、2015 年には携帯電話が1人 0.78台の装備となり、他の装備を加えたICT全体では1.06と1人 1装備のレベルに到達したことが読み取れる。世界全体をみると携帯電話が1人 0.99装備、インターネット(含むブロードバンド)が 0.44装備、固定電話が0.14台、パソコンが 0.11 台となり、ICT全体では1.68装備となっており、モバイル技術の普及が原動力となって、デジタル・ディバイドからデジタル・ディビデンドへとグローバル社会が変貌していることが包括的なデータの長期観察で検証された。show more
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