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Abstract |
本論文は、Guillaume Du Vair(1556年3月7日- 1621年8月3日)の哲学思想上の主著とみなされている『恒心論』を、その成立前後にDu Vair が置かれていた政治的・社会的状況、特に1590年のパリ包囲戦とのかかわりにおいて論ずるものである。 本論文で『恒心論』と訳した作品は、De la Constance et Consolation ès Calmités publi...ques をその原題とする。直訳すれば『社会的厄災における恒心と慰めについて』となるが、簡便を期して以下『恒心論』と呼ぶ。テキストとしては、2種類のDu Vair 著作集(注1)に収められているものを対照して使用した。両者に実質的な差異はない。show more
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Table of Contents |
I. 『恒心論』執筆の背景:1590 年のパリ包囲戦 II.『恒心論』
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