<紀要論文>
中国農村部における身体障害女性の生活困難を捉える : 累積的有利・不利視点の理論的意義
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| 概要 | 中国農村部に居住する身体障害女性は、障害、ジェンダーおよび都市・農村間格差が交差する位置に置かれている。先行研究は、教育、就業、所得、婚姻、出産・育児、家族生活などの各領域における不利を明らかにしてきたが、それらが生活過程全体のなかでどのように関連するのかは、十分に検討されていない。そこで本稿は、中国農村部の身体障害女性の生活困難を捉えるうえで、累積的有利・不利(Cumulative Advant...age/Disadvantage、以下CAD)の視角を用いる理論的意義を検討する。 本稿では、中国の障害女性に関する先行研究、国レベルの障害者政策、および地方政府や障害者連合会が公表した求人情報を整理する。その結果、教育達成がその後の就業機会や所得に関わること、出産・育児が就業継続に影響すること、さらに学歴、技能、障害者証、年齢などの条件が、利用可能な就業支援や応募可能な職種に関わることが確認された。ただし、これらの関連は、個別の領域間の関係として断片的に示されるにとどまっている。 CADの視角は、前の生活段階で形成された条件が後の段階へどのように持ち越され、異なる生活領域を通じて生活機会に影響するのかを、時間的に連続した過程として捉えることを可能にする。したがって、CADは、中国農村部の身体障害女性の生活困難を累積的過程として検討するための有効な分析視角となりうる。続きを見る |
| 目次 | 1 中国農村部における身体障害女性の生活実態 2 先行研究と政策制度にみられる生活領域間の関連 2.1 先行研究が明らかにしてきた生活困難 2.2 政策制度に見られる領域間の接続 2.3 地方における障害者雇用政策の現状 2.4 先行研究と政策制度からみえる分析課題 3 Cumulative Advantage Disadvantage 理論と時間的累積過程 4 中国農村部の身体障害女性の生活困難にCADを用いる意義 5 まとめ |
詳細
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| 登録日 | 2026.08.31 |
| 更新日 | 2026.08.31 |
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