<会議発表論文>
大規模ベンチマークSRBench を用いた単目的化遺伝的プログラミングと目的遺伝的プログラミングの比較評価

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概要 データを説明する数式を自動獲得する記号回帰では,予測精度だけでなく,得られる数式の簡潔さ・解釈容易性とのバランスが重要である.本研究の目的は,「精度」と「簡潔さ」のバランスが取れた数式を遺伝的プログラミング(GP)で得るために,精度と簡潔さを単一目的関数に統合して探索する単目的化GPと,これらを独立した目的として扱う2目的最適化GPの探索性能を比較評価することである.データと得られた数式との平均二...乗誤差を精度指標に,得られた数式木のノード数を簡潔さ指標とし,2目的最適化にはNSGA-IIを用い,比較評価には記号回帰ベンチマークSRBenchの120個のタスクを用いる.さらに精度向上のために,CMA-ESを用いて数式木の定数ノードの定数値を最適化する.評価実験結果から,予測精度だけを見れば単目的化GPが優れるものの,精度と簡潔さの調和平均であるTrack 1 スコアにおいては,2目的最適化GPが有意に優れていた.具体的には,2目的最適化GPは若干の精度低下と引き換えにノード数を半減した解釈性の高い数式を発見した.本結果は,説明可能性やモデルの簡潔さを重視する記号回帰タスクにおいて,2目的最適化GPが有望な選択肢となることを実証するものである.続きを見る

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登録日 2025.12.24
更新日 2025.12.25