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概要 |
本稿の目的は,証券市場において広がりを見せる IFRS 適用という現象のなかで,ドイツ型諸国において進行しているローカリゼーションの実態を明らかにするとともに,その原因を追究することである。IFRS の適用は,大陸型(フラン コ・ジャーマン型)会計制度にとっては英米型(アングロ・アメリカン型)という異なる類型に属する「外生的会計基準」の導入を意味する。それゆえ,大陸型会計に属する国々の方が英米型...に属する国々よりも IFRS の適用が困難であると予測される。このような前提のもとに,同じ類型に属する会計制度においては IFRS の導入に際しても同じ変化の方向性が見られるのではないか。変化の方向性が違うのであれば,その違いはなぜ生じるのか。これらの問いに対する示唆を得ることも本稿の目的である。また,本稿は,大陸型のなかでもとりわけドイツ型会計に位置づけられるドイツおよびスイスの規制機関および企業の IFRS 適用を分析対象として取り扱う事例研究である。1960 年代以降国際会計研究において展開されてきた会計の類型化論は,IFRS が任意適用される市場セグメントを残しているという共通点を持つドイツとスイスにおいては今なお有効である。し かしながら,スイスにおいて IFRS が強制適用される市場セグメントがなくなったというドイツとの相違点については,2 国間で変化の方向性が異なる要因をさらに分析する必要がある。その要因には例えば,EU 加盟の有無,証券市場・製造業企業・中小企業の重要性における相違などが考えられる。続きを見る
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