<会議発表論文>
アジア発展途上国を対象とした遠隔医療教育技術に関するオンライン研修の客観的評価

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概要  遠隔医療教育は地域間、国家間における医療格差の縮小に有用である。しかし、多くの医療施設には遠隔医療教育の環境設置・運用支援に特化した技術スタッフはなく、研修を通じた担当者の育成が必要である。これまでにオンライン医療研修が多数報告されているが、国際間の遠隔医療教育のための技術研修では、研修者と評価者が地理的に離れていることによる客観的評価の困難さがあげられていた。また、リッカート尺度による評価は個...人差が生じやすいことが指摘されたため、尺度に対応する技能を文章で表現したルーブリックによる評価指標開発された。そこで本研究では、アジア発展途上国を対象にオンラインでの遠隔医療教育技術研修を実施し、現地の同僚による客観的評価を行い、本オンライン研修プログラムの効果と客観的評価方法を検討する。本研究の対象は、TEMDECが主催した技術研修へ参加したアジア発展途上国の7か国20人とした。研修は2021年11月と2月にZOOMミーティングで実施された。まず研修者から、自施設における遠隔会議への技術支援と課題について発表した後、抽出された課題について要因と解決策を議論し、取り組む解決策を選択し、2月に自施設での解決策の検討結果を議論した。開発されたルーブリックを用いて研修者の同僚2名に研修前後の客観的評価を取得させた。参加率は1日目90%(18/20)、2日目95% (19/20)、3日目95%(19/20)、 4日目80%(16/20)、5日目65%(13/20) であった。「遠隔会議に活用できる専用の会議室の不足」「遠隔からの参加者による技術トラプル」「技術担当者・専門知識の不足」の3つの課題が抽出された。研修者のうち14名(70%)の同僚28名が評価し、すべての項目についてプログラム後に有意に向上した。研修者、指導者が数名づつ離れている場合のオンライン研修における客観的評価の信頼性の確保は課題があり、遠隔地の指導者が評価できるためのより多くの情報を入手したり、オンラインで実施可能な客観的評価ツールの必要性が示唆された。続きを見る

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登録日 2024.05.01
更新日 2024.05.13