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概要 |
本稿は,国際会計研究学会第36回研究大会の統一論題「わが国におけるIFRS の適用をめぐる研究の棚卸しと展望」における4名の報告に対して,筆者の研究領域である国際会計,とりわけ英米型である国際財務報告基準(IFRS)の大陸型諸国(主にドイツ)への導入という視点から示したコメントである。本稿では,国際会計研究におけるIFRS適用研究の位置づけ,IFRS 適用に関する実証研究の棚卸し,IFRS適用に関...する規範的・記述的研究の棚卸しに区分して統一論題報告へのコメントをしたのちに,わが国における国際会計研究に対する展望について述べる。結論として,IFRS適用に関する実証研究ならびに規範的・記述的研究の成果からドイツ型会計に対する理解が不可欠であることを示し,規範的・記述的研究において行われてきた①エンフォースメント,②会計と環境の関係性,③コスト・ベネフィット,④会計基準設定における政治といったトピックが規範的・記述的研究と実証研究の成果を融合させる可能性について指摘した。さらに,学術研究・学会・研究者が会計基準設定における政治問題に取り込まれていく潮流のなかでのこれらのあり方についての議論と環境整備が必要であると主張した。続きを見る
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