<学術雑誌論文>
思春期における発達課題の危機管理 : 生活体験の自己認知/評価から見た
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概要 | マズローによる「欲求の5段階説」、エリクソンの「発達課題説」に共通する知見は、ひとの感情、知的判断、社会的態度などの「発達」である。ひとの生涯には年齢によって特徴的な発達の段階と課題のあることが提示される。ところで、思春期は、直面する諸体験を自ら認知/理解/判断/評価する比重が増大する最初の段階である。体験の認知/理解/判断/評価は自我の発達を促すが、そこに誤謬や歪みなどの偏りがあれば、それは、逆...に自我の順接的発達を妨げることになる。 古来、ひとは「環境」「自己」「それらの相互作用」の諸側面にわたって心身が順接的発達を遂げるよう、阻害要因の危機管理に努めて来た。「市民社会」と言われる近/現代、それは個人と社会の共同責務になる。危機管理を適切に行うには、「個人」において体験情報を正しく認識する妥当な認知/理解/判断/評価等の学習が必要である。「社会」には、ひとの生涯発達を支援する制度や政策と併せ、思春期までに、自己と環境、及びその諸関係、さらにそれらの動態などに関する冷静/客観的な認識力を培う教育が期待される。思春期の発達状態がひとの成人期以後の危機管理及び社会の危機管理の基礎を成すからである。続きを見る |
目次 | 1 問題の所在と本稿の課題 2 生活体験に伴う学習過程とスキーマの形成 3 体験の累積とスキーマの展開 4 思春期における体験の認知/理解/行動/評価とスキーマの形成 5 スキーマの形成と教育の意義 6 思春期発達課題の危機管理 7 発達臨床における危機管理と教育の課題:結びにかえて |
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登録日 | 2023.05.11 |
更新日 | 2023.09.13 |