<紀要論文>
ムスリム学生と異文化適応 : 礼拝空間をめぐる日本の国立大学のとりくみ
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概要 | 近年、日本ではムスリム人口が増加しており、文部科学省も高等教育関連施策のなかで「多様な文化的・宗教的背景に配慮した環境整備」に言及している。イスラームにおいては、もっとも根本的で重要な宗教的義務のひとつに礼拝があり、集団で行うことが重んじられる。とくに金曜正午の礼拝は集団で行うことが成人男性ムスリムの義務とされているため、ムスリム学生を抱える大学では礼拝空間の確保が課題となっている。この課題はムス...リム学生のみに関わることではなく、当該大学がキャンパスにおける宗教的多様性への配慮をどのようにとらえているかを国内外に向けて示す機会であると同時に、日本人学生の宗教的知識を育成する契機ともなる。本稿では、イスラームの宗教的特徴を整理したうえで、在日ムスリム学生の礼拝空間をめぐる筑波大学、和歌山大学、九州大学の取り組みを考察し、九州大学については、ムスリム学生の信仰実践の参与観察や、在籍するムスリム学生・ムスリム以外の外国人学生・日本人学生・礼拝空間に対応する職員へのインタビューに基づいて、宗教を含めた多様性に配慮した大学キャンパス構築のための課題について検討する。続きを見る |
目次 | はじめに 1. イスラームとは 2. 日本の国立大学におけるムスリム学生のための礼拝空間への対応 3. 九州大学のこれまでの取り組み 4. 九州大学にみる学生と事務職員の声―質的調査の結果と考察― 5. 多様性が尊重されるキャンパスを目指して |
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登録日 | 2022.05.02 |
更新日 | 2023.08.18 |