作成者 |
|
本文言語 |
|
出版者 |
|
|
発行日 |
|
収録物名 |
|
巻 |
|
開始ページ |
|
終了ページ |
|
アクセス権 |
|
JaLC DOI |
|
権利関係 |
|
|
概要 |
近年のポルノグラフィをめぐる議論では、マンガやゲームなど虚構的キャラクターの性表現も取り上げられている。特に「暴力的」な内容のコンテンツに対する批判は根強い。しかしこうした表現の是非を論じるためには、その表現を愛好する当事者の営みを無視することはできない。本稿では、とりわけ「暴力的」と見なされがちな「リョナ」を愛好する人々(リョナラー)について、インターネット掲示板の言説をもとに当事者の語りを分析...する。リョナラーのなかには、「性嫌悪」や「A セク」「ノンセク」といった言葉を用いながら、性に対する消極的態度を表明する人々がいる。また多くのリョナラーが空想と現実の区別を強調しているが、これはSM 実践者が合意を強調していることと類比的に捉えることができる。リョナラーの営みには「現実での他者との性行為」を相対化する側面がある。虚構的キャラクターの性表現について論じるさいには、「表現の自由」やジェンダーの観点だけでなく、このようなセクシュアリティをめぐる論点も考察する必要があると言える。続きを見る
|