<紀要論文>
比率の差の検定における不合理

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概要 本稿では、比率の差の検定の具体的事例を用いて、統計的仮説検定が持つ不合理性を明らかにする。周知のように、比率の差の検定は、2 つの母集団における比率が等しいかどうかを調べるための手法である。実際の社会調査において扱う母集団は、言うまでもなく有限母集団であり、比率が完全に等しくなること自体がそもそもまれな現象である。極端な場合には、比率が決して等しくならないような場合すら多々ある。このような場合に、...比率の差の検定を行うこと、さらに一般的に言えば、母集団の比率が等しいかどうかを確率的に問うこと自体が無意味である。問題にすべきなのは、比率が等しいかどうかではなく、等しくないとしても、どの程度の差異があるのかである。続きを見る
目次 1 はじめに
2 比率の差の検定:確率論的議論
3 帰無仮説の論理的真偽:決定論的議論
4 問題点の指摘
5 まとめ
補足1 一般的な比率の検定における帰無仮説
補足2 有限母集団と無限母集団

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登録日 2022.03.15
更新日 2022.03.15

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