<紀要論文>
「高齢社会」というペシミズム : 日本の人口高齢化に取り憑いた呪文

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概要 日本社会の高齢化の行き着く先に待ち受けている悲観的な将来像がさかんに論じられている。しかし人口構造の高齢化を不可避の「前提」としたとたんに、将来社会の展望にはペシミズムと「諦め」というニヒリズムが結論されてしまう。高齢社会論とニヒリズムとの接着の構造を切断できないか。真木悠介の『時間の比較社会学』がひとつの重要な示唆を与える。人間や社会の高齢化とは真木のいう「時間意識」の問題の変奏である。真木は、...ある種の時間意識のもたらすペシミズムやニヒリズムを克服する方法を『時間の比較社会学』として展開している。現在の「高齢社会悲観論」へも、この方法を応用することが出来るのではないかと論じる。続きを見る
目次 1 高齢社会に取り憑いた呪文
2 人口高齢化決定論
3 高齢社会悲観論
4 問われない前提条件
5 「高齢社会」と時間― 真木悠介の『時間の比較社会学』
6 時間の比較社会学を応用する
7 時間への疎外/時間からの疎外―「 高齢社会悲観論」の構図
8 存立構造と時間と高齢社会
9 疎外のニヒリズムへの転化
10 「高齢社会悲観論」からの脱出
11 諦めることと明らかに見ること
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登録日 2022.03.15
更新日 2022.03.15

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