<学術雑誌論文>
親の「語り」を通した子育てにおける「学び」 : クラス別保護者懇談会における家庭生活に関する内容に着目して

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概要 本研究では、「子育て」を「生活をつくる」教育的営為として捉え、A園でのクラス別保護者懇談会における親59名の「語り」から、家庭における生活と子どもに対する親の理解と関わりに着目し、そこから子育てにおける親自身の「学び」の様相について考察した。本研究で得られた知見は、①親の「語り」は、日常における子どもの姿をもとに語られることから、発達状況や生活課題との関連があるとともに、親自身の「見取り」による子...ども理解を前提とした意識的・意図的な選択が行われている、②保護者懇談会は、日頃感じている子どもの気になる姿について、親自身なりの子どもの「見取り」を確認する場であるとともに、保育者の見解や助言から自らが抱く悩みの改善を図る機会となっている、③保護者懇談会は、親自身の子育てに関する悩みを表出する自己開示の場であるとともに、同様の悩みや経験を有する「仲間」としての共感や連帯を生み出す場となっている、の3点であった。したがって、保護者懇談会は、幼児の育ちを理解し、自らの子どもへの関わりを振り返る機会として位置づくとともに、保育実践の中で親の経験的な「学び」が生活の連続性のもとに幼児の「育ち」へと連関する「生活をつくる」教育的営為としての可能性が示唆された。続きを見る
目次 1.本研究の目的と方法
2. 子どもの日常生活と子育て・保育をめぐる理論的課題
3.クラス別保護者懇談会における親の「語り」
4. 親の「語り」を通した子育てにおける「学び」

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登録日 2022.02.25
更新日 2023.09.13

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