<紀要論文>
鉄及び鉄合金単結晶中の照射欠陥と動転位との相互作用

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概要 低温電子線照射実験(2.5, 28 MeV, 77 K)が高純度鉄単結晶および低濃度合金鉄単結晶(Fe-Ni及びSi合金単結晶)に対して行なわれ,塑性変形に及ぼすその効果が調べられた.鉄の77K以下の温度域における照射特性として大きな軟化が全方位で起った.この現象は自己格子間原子とらせん転位との相互作用に基ずくものであり,この相互作用はらせん転位への格子間原子の吸収,最大せん断応力面へのすべり面の...変化を引き起こすことが詳細な実験,その解析から明らかにされた.一方,77 K以上の温度での焼純により形成される種々の照射欠陥集合体は,又格子間原子による塑性変形特性とは異なる特徴を示し,欠陥の電気抵抗回復曲線の各ステージに対応する結果を示した.
一方,低濃度の置換型溶質原子(Ni,Si)の添加は,照射軟化の減少,特に1.3at%Si合金においては300Kまで焼純温度に依存しない硬化を与える効果を及ぼした.又この降伏応力の等時焼純曲線の挙動から,合金中の原子空孔の移動開始温度を予測する一方法が示された.
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目次 1. はじめに
2. 実験方法
3. 実験結果
3.1. 照射鉄の特性
3.1.1. 自己格子間原子による効果
3.1.2. 照射鉄の焼鈍効果
3.2. 照射合金鉄の特性
4. 考察
4.1. 鉄の低温照射特性
4.1.1. 転位―自己格子原子相互作用
4.1.2. 転位―格子間原子集合体型相互作用
4.2. 合金鉄の照射特性
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登録日 2022.01.18
更新日 2023.03.04

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