<紀要論文>
自動車産業の静脈部 : とくに自動車解体業とシュレッダー業を中心として
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概要 | 本稿ではまず現代日本における自動車リサイクルシステムを概観したうえで,とくに自動車解体業者とシュレッダー業者の動向を考察した。自動車解体業者は零細の一匹狼的な企業が多いと言われているが,近年はリビルト・リファインの技術を持ったベンチャー的な自動車中古部品業者が増加しつつあり,業者間の製品流通・情報交換のネットワークが,地域規模あるいは全国規模で充実しつつある。また,メーカーによる解体業者の系列化も...ある程度進むものと考えられるが,基本的にはメーカーとは独立した業界としてしばらくはその地位に留まるであろう。シュレッダー業者はいわゆるバブル景気の時代に飛躍的に設備投資を行なったが,現在は過当競争の状態にある。しかし,最終処分場が安定型のものから管理型のそれへと移行するのにともない,今後大規模な再編が行なわれるものと思われる。ところで廃自動車は自動車保有台数の増加とともに着実に増えており,また自動車産業自体が大変に裾野の広い業種であるので,そのリサイクルシステムの変革は国民経済に多くの衝撃を与えるに違いない。また,「リサイクル」が新たな環境政策の切り札となり,1つの非関税障壁を作りかねないことをドイツの例を用いて指摘した。そのような意味では中古車流通を中心とした自動車の「再使用」の問題を含む,自動車産業の「静脈部」の動向を,その「動脈部」との連関に注意をはらいつつ経済地理学的に考察することは,今後の大きな検討課題である。続きを見る |
目次 | Ⅰ. はじめに Ⅱ. 自動車のリサイクルシステム Ⅲ. 自動車解体業者, シュレッダー業者の動向 1. 自動車解体業者, シュレッダー業者の立地 2. 自動車中古部品業のネットワーク 3. シュレッダー業界再編成の可能性 Ⅳ. 産業政策としてのリサイクル Ⅴ. おわりに 「静脈産業」か「産業の静脈部」か |
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1.01 MB | 237 |
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登録日 | 2021.10.14 |
更新日 | 2022.02.18 |