<紀要論文>
自動車リサイクルの国際比較
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概要 | 本稿では,「廃車解体段階でのリサイクル」に関する「適正処理」問題を,現象面として,①路上放饂車問題・②解体作業が引き起こす環境問題・③シュレッダーダスト問題の3つに集約し, ドイツ,オランダ,韓国,台湾における現状と対応を日本のそれと比較しながら考察した。その結果以下のことを指摘した。①路上放罹車問題に関しては,考察対象国いずれもが問題をかかえており,日本よりも深刻である。この有効な解決策として,...多くの論者によってデポジット制度の導入が推奨されているが,既に導入しているオランダ・台湾さらにスウェーデンの現状を考察した限りは,必ずしも有効であるとの結論は見いだせない。②解体作業が引き起こす環境問題に関しても,自動車解体業者の零細性と後進性からいまだ対応が不完全で,諸外国でも大きな問題としてクローズアップされている。ドイツでは専門鑑定人による解体業者の認定制度がはじまり,オランダではARNが優良自動車解体業者と契約を行うシステムが機能している。韓国では自動車解体業が政府への登録制になっている。しかし,どの国においても,廃車をより安価な処理費で受け入れたり,あるいはそれを有価で購入し,結果として不適正処理をする業者に多くの廃車が流れてしまうという問題点が指摘されている。また,中古車という名目の下,廃車の輸出がドイツなどでは多く観察されている。③シュレッダーダスト問題は, ドイツ,オランダを中心としたEU諸国では,日本同様非常に深刻な事態にある。一方で韓国・台湾ではこの問題はまだ顕在化していない。続きを見る |
目次 | はじめに 1 日本における路上放置車問題 2 ドイツ 3 オランダ 4 韓国 5 台湾 終わりに |
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登録日 | 2021.02.18 |
更新日 | 2022.02.18 |