<テクニカルレポート>
「情報化のグローバル化」と「人材の国際移動」がサービス貿易に及ぼす影響 :リーマンショック後の構造変化に関する実証分析

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概要 本稿では、情報通信技術のグローバルな普及を背景に1990 年代末から急拡大しているバックオフィス業務やデータ処理などの対米サービス貿易について、リーマンショックを境にその構造がどう変化しているかを、ネットワーク理論を応用したモデルで実証分析した。世界31 カ国からの対米サービス貿易について、所得水準、情報ネットワーク環境、人材交流、共通言語(英語)の諸要因でパネルデータの推定を行った後、グラフィカ...ルモデリングの手法で各要因が相互に影響する経路を構造分析した。その結果、第1 に、対米サービス貿易では、所得水準の近接性がレギュラー・ネットワークを形成し、高所得国ほど活発であったこと、第2 に、その一方で、低所得国ほど米国のH-1B やL-1 ビザ取得を通じた人材交流が盛んで、それがリワイヤリング効果となって2000 年代前半の対米サービス貿易拡大を促したこと、第3 に、リーマンショック後は、こうした構造の一部が変化し、人材交流と情報ネットワーク環境が対米サービス貿易に直接の経路で影響力を高めた一方、所得水準の近接性は直接の影響を示さなくなったことが明らかとなった。これらの分析結果は、元来、サービス化が進んだ高所得国との間で活発化していた米国のサービス貿易ネットワークが、米印間のオフショアリングに象徴される新たなネットワークに「繋ぎ変え」られ、その構造がリーマンショック後により強固になったことを示しており、「情報化のグローバル化」と「人材の国際移動」が近年の対米サービス貿易拡大の鍵要因であると検証できた。続きを見る
目次 1.はじめに:本稿の目的
2.研究の背景と問題意識
3.実態の把握と分析の着眼点
4.先行研究と本研究の位置付け
5.サービス貿易拡大要因の実証分析
6.おわりに:総括とインプリケーション

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pdf full paper SLRC DP_Vol.15_No1 pdf なし 2.97 MB 585  

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登録日 2020.08.21
更新日 2024.12.02