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＜紀要論文＞
家蠶異常形卵の形態學的研究

作成者
作成者名
林, 禎二郎
Hayashi, Teijiro
所属機関
所属機関名
九州帝國大學農學部養蠶學教室
Laboratory of Sericulture, Faculty of Agriculture, Kyushu Imperial University
本文言語
日本語
出版者
九州帝國大學農學部
Fakultato Terkultura, Kjusu Imperia Universitato
発行日
1937-12
収録物名
九州帝國大學農學部學藝雜誌
収録物名
九州大學農學部學藝雜誌
巻
7
号
4
開始ページ
359
終了ページ
372
出版タイプ
Version of Record
アクセス権
open access
JaLC DOI
https://doi.org/10.15017/20911
関連DOI
九州帝國大學農學部學藝雜誌 || 7(4) || p359-372
Bulteno Scienca de la Fakultato Terkultura, Kjusu Imperia Universitato || 7(4) || p359-372
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/
関連URI
九州帝國大學農學部學藝雜誌 || 7(4) || p359-372
Bulteno Scienca de la Fakultato Terkultura, Kjusu Imperia Universitato || 7(4) || p359-372
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/
関連情報
九州帝國大學農學部學藝雜誌 || 7(4) || p359-372
Bulteno Scienca de la Fakultato Terkultura, Kjusu Imperia Universitato || 7(4) || p359-372
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/

本文ファイル

pdf p359 pdf 9.27 MB 346  

詳細

レコードID
20911
査読有無
査読無
主題
家蚕
異常形卵
形態学
受精
NCID
AN00055586
注記
A number of strain of the silkworm differing from the standpoint of the egg shape, are being reared in our Laboratory by Prof. YOSHIMARO TANAKA, as material for his studies on heredity. Realizing the necessity of carrying out a morphological investigations also, he kindly encouraged me to take up this work.
1. 小形卵は容積著しく僅少で外形も亦正常と異り卵殼は軟弱で其表面には不規則な皺壁が多數存在する。2. 家蠶卵に於ては精子は先づ精孔部表面の小腔内に齎され導管を經て卵黄膜部に入り, 次で卵質に達する。導管の兩端は漏斗朕に膨大して居り精子の通過は容易である。小形卵では精孔部の發達に若干の異常を認め, 導管は狹小となり時として狹窄部を持つ。3. 小形卵區のものは産卵率低く正常の約半數を示す。此異常は化蛾後樹多數の未完成卵を保有することに基因し,更に卵管部の異常特に卵粒の局部的集積に依つて卵の通路を阻止された場合も多い。一方かゝる殘卵を合せた總卵數は正常と大體に於て一致する。從つて, 小形卵母蛾も卵各個の性質は別として, 卵粒自體の形成に異常の無い事が察せられる。4. 小形卵は卵黄粒を含まず卵黄膜及 periplasm に若干健全な部位を殘す以外, 内容は總て退化性の物質で充され其間鹽基性小塊が island 状に分布し極めて特異な形状を示してゐる。5. 小形卵では受精は行はれず從つて胚盤の形成は觀られない。
登録日 2012.03.02
更新日 2023.12.01

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