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| 概要 |
本研究では、ラット大動脈、大脳動脈、腸間膜動脈の組織および単離平滑筋細胞を用いて、UTPの効果を検討した。全細胞型パッチクランプ法により、各血管の平滑筋細胞ではUTP (≥10μM) 投与によって内向き電流が観察された。このUTPにより活性化される電流の電流―電圧曲線は内向き整流性を示し、典型的なP2X チャネルの電流と類似していた。またこの電流は、UTPの分解産物であるUDP (≥1mM) およ...びP2Xチャネルの代表的な活性化薬である α,β-methylene ATP (≥100nM) によっても活性化された。さらにはこのUTP活性化電流は、Gタンパク質作用薬であるGTPγS (1mM)やGDPβS (1mM) に感受性を示さなかったが、機能的作用部位を認識する P2X_1 抗体の投与により有意に抑制された。さらに、α,β-methylene ATPとUTPは競合的にこのP2X_1様チャネルに作用した。UTP活性化電流はP2Xチャネルの選択的阻害薬であるTNP-ATPやP2受容体の一般的な阻害薬であるsuraminおよびPPADSの前投与、さらには非選択的陽イオンチャネルの阻害薬であるGd^<3+>、La^<3+>の投与によっても抑制された。単一チャネル解析の結果、UTP (1mM) およびα,β-methylene ATP(10μM) により各々10.4±0.1pS、および 10.5±0.1pS とほぼ同様のコンダクタンスを示すチャネルが活性化された。平滑筋に対する効果を観察する目的で内皮細胞を除去したラット大動脈を用いて張力測定法を行ったところ、UTP (≥10μM) により一過性の収縮と引き続く持続性の収縮が観察された。細胞外Ca^<2+>を除去した細胞外液やTNP-ATP (30μM)、 またはジヒドロピリジン感受性Ca^<2+> チャネルの選択的阻害薬であるnifedipine (10μM) の前投与により、一過性の収縮はほぼ完全に抑制され、持続性収縮も一部が抑制された。また細胞外Ca^<2+> 除去状態で残存した持続性収縮は、細胞内Ca^<2+> 貯蔵部位のCa^<2+> を枯渇させるthapsigargin (2μM) の追加投与によりほぼ完全に消失した。収縮実験と同様にUTP によって引き起こされる二相性の細胞内Ca^<2+>濃度上昇が大動脈平滑筋細胞にて観察された。逆転写遺伝子増幅法およびウエスタンブロット法では、P2Y_2、_4、_6 各サブタイプと同様にP2X_1 のメッセンジャーRNA とタンパク質レベルでの強い発現が上記のすべての動脈で観察された。以上の結果から、UTPはP2Y 受容体だけでなくP2X1 様チャネルの活性化も介して血管緊張度の調節を行っ ていることが示唆された。続きを見る
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| 目次 |
要旨 緒言 材料と方法 結果 考察 謝辞 参考文献
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