白血病細胞増殖におよぼす組み換え造血因子と造血微細環境の作用

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白血病細胞増殖におよぼす組み換え造血因子と造血微細環境の作用

Format:
Grant
Kyushu Univ. Production Kyushu Univ. Production
Responsibility:
仁保 喜之(九州大学・医学部・教授)
Language:
Japanese
Project Year:
1988
Latest Report:
大多数の白血病細胞の試験管内での増殖には刺激物質の存在が必須であることが判明しているが,より明確にするため白血病芽球コロニー形成法を用いて純化した組み換え型造血因子(GM-CSF,G-CSF,IL3,EPOなど)の作用を検討した。これによりGM-CSF,G-CSF,IL3が白血病芽球増殖を刺激することが判明した。一部の症例の白血病芽球ではEPO単独での刺激効果は認めないにもかかわらず,GM-CSFの白血病芽球コロニー形成刺激効果をEPOが強く促進した。しかも,G-CSFの白血病芽球コロニー形成刺激効果はEPOにより殆ど促進されなかった。これらのことは,白血病細胞でも造血因子の作用にヒエラルキーが有することを示唆する。このことをより明らかにするためには各々の受容体の解析が急務であり,既に我々はG-CSF受容体の解析を開始している。 白血病細胞増殖において造血刺激因子によるオートクラインあるいはパラクライン機作の存在を明らかにするため,白血病細胞自身の造血因子遺伝子発現を検索した。急性骨髄性白血病症例の中にはGM-CSF遺伝子やG-CSF遺伝子の発現しているものが存在することを証明した。さらに慢性骨髄性白血病に比較的大量に発現される遺伝子の解析も行い報告した。またTNFやTGF-β遺伝子が発現されている例も発見し,その意議について検討を加えている。 組み換え型G-CSFとGM-CSFに対するモノクローナル抗体を作製し,これを用いた酵素免疫抗体測定法で各々の因子の濃度を測した。また造血微細環境を形成すると考えられる骨髄前脂肪細胞株上で白血病細胞を培養し,分化の誘導が可能であることも見出している。 本年度は研究実績を20編の英文論文にまとめ,それぞれ英文学術誌に発表した。 Read more
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