<学術雑誌論文>
HTLV-I関連脊髄症の病態と治療

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概要 HTLV-I関連脊髄症(HTLV-I-associated myelopathy, 以下HAM)はHTLV-1キャリアー約1,500-2,000人に1人の低率で存在する慢性進行性の胸髄症である. 病理所見では胸髄側索を中心として血管周囲性の単核細胞浸潤と軸索および髄鞘の脱落, グリオーシスがみられる. HTLV-Ⅰ感染に関連した慢性炎症性疾患と考えられているが, その発病機序はいまだ明らかとなって...いない. HAMの発病機序をめぐる仮説としては以下の3つがある. ①HTLV-Ⅰが感染したCD4+T細胞の機能異常により中枢神経抗原に対する自己免疫応答が誘導される(自己免疫説), ②HTLV-Ⅰが感染した中枢神経系の構成細胞に対する細胞障害性T細胞(cytotoxic T cell, CTL)反応により組織障害が起こる(細胞障害性T細胞説), ③神経系の構成細胞へのHTLV-Ⅰ感染により, ウイルス遺伝子産物やサイトカインを介して直接的または間接的に組織が障害される(神経感染説). 本稿では病態をめぐる各仮説の問題点を整理し, 治療の現況について紹介する. なお原著となる文献については, 総説を参照されたい.続きを見る

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登録日 2010.12.07
更新日 2021.07.28

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