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1.
図書
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of The True Shape of Bones : On the Dawn of Anatomical Dissection in Early Modern Japan — 人骨の真形 : 日本における人体解剖の黎明期について
Michel, Wolfgang ; Michel-Zaitsu, Wolfgang ; ミヒェル, ヴォルフガング
出版情報: Proceedings of the 4th International Symposium on History of Indigenous Knowledge. pp. 37-44, 2014-10. Society for the History of Indigenous Knowledge
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概要: 享保17(1732)年に烙刑に処せられた二人の男性の屍骸を観察した根来東叔は、9年をかけて二点からなる大型の「人身連骨真形図」を作成した。日本の解剖史における先駆的価値をいち早く認めた自然哲学者・三浦梅園は、この人骨図を模写し、自著「造物余譚」(1781年)で紹介した。「人身連骨真形図」の写しは他に、中津市の村上医家史料館(宗田一旧蔵)及び大阪の森ノ宮医療学園所蔵の掛軸があるが、梅園のものは後世に写されたこの二点よりも原図を正確に伝えている。眼科医であった東叔が人体解剖の先駆者・山脇東洋よりも早く身体の「内景」に目を向けたのは、単に個人的な思いつきによるものではない。遺体の骨を調べる「験骨」という行為は、近世日本にも伝わっていた世界最古の法医学書『洗寃録』(1247年)で確認できる。『骨継療治重宝記』(1746年)など日本の整骨医書においても、観察に基づいて骨格や関節の構造と機能が紹介されていた。また、仏教僧が瞑想に用いた、腐敗していく屍体を段階的に描いた「九相図」も文化的背景として見過ごしてはならない。東叔に験骨への決断を促したのは、真言密教の成立と分離の時代にまで遡る根来流眼科の伝統や、視力、視覚、眼の構造の解明に力を注いだ東叔自身の専門的関心に加え、医学と医療の様々な分野からの刺激であった。また、死と屍体に対する人間の本能的な恐怖を克服し、亡骸の骨を動かしてそのつながりを知ろうとした東叔の冷静さは、おそらく仏教の不浄観を通じて会得されたのではないかと思われる。山脇東洋による「腑分け」は仁術と見なされてきた医療から逸脱する行為として相当な勇気と決断力が求められるものだったが、荒野で腐敗していく屍体の観察は、従来の「九相観」として、より実行しやすいものだったのであろう。「観相」から「観察」への第一歩は、それほど困難なものではなかった。西洋からもたらされた知識や技術が、近世日本医学に大きな刺激を与えたことは間違いないが、その根底にあった伝統医学と一連の社会的・文化的要素もまた大いに注目に値する。 続きを見る
2.
雑誌論文
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of Aufbruch in
Michel, Wolfgang ; Wolfgang Michel-Zaitsu
出版情報: MINIKOMI. 62, (4), pp. 13-24, 2001-04. 墺日学術交流会
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3.
図書
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of “PAISAJES INTERIORES”- LA RECEPCIÓN EN JAPÓN DE LAS CONCEPCIONES OCCIDENTALES DEL CUERPO
Michel, Wolfgang (Michel-Zaitsu)
出版情報: pp. 107-132, 2010. Taller de Antropología Social de La Ortiga
シリーズ: La Ortiga
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