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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 子宮内膜細胞の老化逸脱へのゲノム多様性の関与と癌幹細胞における不死化能獲得機構 — Genome diversity associated with in montalization and establishment of endometrial cancer stem cell isolation
和氣 徳夫 ; WAKE Norio
研究期間: 2008-2010
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概要: Ras/ERα/MDM2/p52/p21シグナロソームにはゲノム多様性が存在し対立遺伝子間発現量に差異があることを明らかにした。特にMDM2 p1プロモータ活性にはAEDが関与し、その機能に影響を与えていることが判明した。子宮体癌幹細胞で発現を更新する遺伝子を同定した。そのうち細胞表面で発現するものを標的に抗体を作成し幹細胞を同定するMACSシステムを構築した。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 子宮体癌における遺伝子診断および治療の開発 — Development of gene diagnosis and therapy for endometrial cancers.
和氣 徳夫; WAKE Norio; 和氣 徳夫 ... [ほか]
研究期間: 1993-1994
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概要: 1)微小核融合法に基づきヒト子宮体癌細胞へ、ヒト正常腺維芽細胞由来染色体を単一移入した。1番染色体単一移入クローンは平坦な細胞形態変化を示し、アクチンストレスファイバーの再形成を認めた。アクチン及びビンキュリン蛋白の増大も示された。さらにヌードマウス上での造腫瘍性及び細胞増殖特性は顕著に抑制されていた。老化に伴う細胞死も観察された。6及び9番染色体単一移入クローンはヌードマウス上の造腫瘍性のみが抑制された。18番染色体単一移入の場合、HHUA細胞で1番単一移入移入時と同様の変化が、またIshikawa細胞で造腫瘍性の抑制が観察された。19番染色体単一移入クローンでは親細胞に比し、造腫瘍性及び増殖特性に変化を認めなかった。以上から1及び18番染色体上には子宮体癌の発生に関与する癌抑制遺伝子が存在することが示唆された。同時にHHUA細胞で1或いは18番染色体移入時、細胞の老化が招来されたため、細胞不死化機構は複数存在すると推測された。 2)子宮体癌で高頻度で観察される17p-及び18q-の標的遺伝子を決定した。17p-を示した子宮体癌8例中3例にp53遺伝子点突然変異を認めた。このためこれら3例では片側アリルの欠失及び残存アリル変異によりp53遺伝子機能が不活性化していた。17p+34例中1例にもp53変異を認めた。p53遺伝子は子宮体癌進行症例に集中して観察されたため、癌の進展に関与することが示唆された。さらには18q-は欠失地図によりDCC遺伝子を標的とすることが示唆された。欠失はD18S8領域で最も高頻度であった。さらに50%の腫瘍でDCCmRNA発現の顕著な抑制が観察された。5'の翻訳領域に一塩基置換期も認めた。しかしp53、DCC遺伝子変異は一部の体癌でのみ観察されたために、体癌発生の分子機構は均一でないと示唆された。 続きを見る
3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 子宮体癌における遺伝子診断及び遺伝子治療の開発 — Establishment of gene diagnosis and therapy for Endometrial carcinoma.
和氣 徳夫 ; WAKE Norio
研究期間: 1995-1996
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概要: 1.ヒト1番染色体上の癌抑制遺伝子の単離:ヒト1番染色体上には子宮体癌の発生に関わる癌抑制遺伝子の存在が示唆されている。その遺伝子座を決定すべくX線照射により作成した様々な断片長さを有する1番染色体断片を子宮体癌細胞へ微小核融合に基づき単一移入した。正常1番染色体単一移入子宮体癌細胞は、顕著な細胞形態変化とともにテロメレース活性の抑制を伴った老化による細胞死が誘導された。これらの形質変化を指標として各断片を単一移入した融合細胞を解析した結果、1番染色体長腕q11-q21或いはq31-ter領域に子宮体癌抑制遺伝子が存在すると推定された。 2.活性型K-ras遺伝子による子宮体癌発生の分子機構:我々は「エストロゲンリセプターはRasの下流で転写因子として機能し、変異型Ras蛋白による癌化シグナルはERを介して様々な遺伝子群に伝達される」と推定している。本仮説を証明するため変異型或いは野生型K-ras蛋白を発現する再構成細胞を作成し、ER蛋白の発現誘導を解析した。その結果、変異型K-ras蛋白はER蛋白の発現を3倍程度亢進することが判明した。発現の誘導されたER蛋白の転写活性をCATアッセイ法を用いて解析した。変異型K-ras蛋白を発現する再構成細胞では、エストロゲン依存性にCAT活性値の亢進が示された。ER蛋白の癌化能を評価するため、野生型K-ras蛋白及びER蛋白を同時に発現する再構成細胞を作成した。本細胞を10%血清存在下で長期間培養すると形質転換し、ヌードマウス上での造腫瘍性も獲得した。本細胞へCATベクターをトランスフェクトし(10%血清存在下)、ERの転写因子としての活性を評価したところ、変異型K-ras蛋白発現細胞とほぼ同等の活性値が示された。以上からERの持続的活性化は細胞形質転換に重要な役割を果たすと結論された。 続きを見る
4.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 子宮体癌発生の分子機構及び分子標的療法の開発 — Molecular mechanism of endometrial carcinoma development and their application for the new molecular target therapy
和氣 徳夫 ; WAKE Norio
研究期間: 2000-2001
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概要: 1.1番染色体上の子宮体癌抑制遺伝子の単離:子宮体癌抑制遺伝子は1q42領域内に存在すると推定した。本領域内にはORF12、HUBCEP70、ENST27746の3遺伝子が存在する。このため、子宮体癌細胞へこれら3遺伝子cDNAをトランスフェクトし、表現型の変化を解析している。 2.子宮体癌細胞におけるRasシグナルの役割:我々はエストロゲンリセプターα(ERα)はRas下流に位置し、活性化[12Val]K-Rasにより機能亢進が誘導され、NIH3T3細胞形質転換に関与することを明らかにした。活性化[12Val]K-Ras発現は完全に形質転換し、造腫瘍性も保持していた。K12V細胞でERドミナント・ネガティブ変異体(DNER)を発現したところ、細胞老化が誘導された。NIH3T3細胞はP14^<ARF>両側アリルを欠失している。本条件下におけるDNER発現は、MDM2発現抑制-p53蛋白安定化-p21発現誘導の原因となっていた。K12V細胞にDNER及びc-fosの強制発現系を樹立したところMDM2発現の回復-p53蛋白の発現抑制が示された。さらにNIH3T3細胞へERαをトランスフェクトしたところ(ER細胞)、MDM2発現亢進-p53蛋白の量の低下が招来された。以上の結果からP14^<ARF>欠除下において、ERαはc-fosを介したシグナルによりMDM2発現を亢進し、p53不安定化を導くことを初めて明らかにした。 続きを見る
5.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 婦人科悪性腫瘍の発育と進展における血管新生の関連に関する研究 — ANGIOGENESIS IN GYNECOLOGIC MALIGNANCY
加耒 恒壽 ; KAKU Tsunehisa
研究期間: 1997-1998
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概要: 当科に収集された子宮体癌症例のHE標本を全て再検鏡して組織型、分化型、核異型度、浸潤の深さ、脈管侵襲の有無について検討した。対象症例で代表切片を選択し新たに組織切片の作成を行った。子宮体癌85例について第VIII因子関連抗原の免疫染色を行い血管内皮を染色して微小血管を同定し、200倍1視野当たりの微小血管数および微小血管密度を算出した。微小血管密度と腫瘍分化度、筋層浸潤の深さおよび脈管侵襲との間に有意に関連があること、さらに微小血管密度と生存率および無病生存率とが有意に関連しており、多変量解析を行い微小血管密度が独立した予後因子であることを明らかにし誌上に発表した(Kaku T,et al.Cancer 1997;80:741-747)。 子宮内膜増殖症の有無で子宮内膜癌が大きく2つのタイプに分けれることが明らかにしてきたが、さらに2群の性格を明確にするため免疫組織学的に微小血管密度と癌抑制遺伝子P53について染色を施行し、微小血管密度と癌抑制遺伝子P53の発現が内膜増殖症非合併群では合併群に比して有意に高いことを明らかにした(Kaku T,et al.Gynecol Oncol 1999;72:51-55)。 子宮頸部腺癌においても多変量解析を行い微小血管密度が独立した予後因子であることを明らかにし誌上に発表した(KakuT,etal.Cancer 1998;83:1384-1390)。 子宮頸部扁平上皮癌および卵巣癌でもCD34抗原を用いて血管新生の免疫染色を行い、微小血管数および微小血管密度を算出し、微小血管数および微小血管密度とリンパ筋転移の有無ならびに生存率との関連を解析した。また多変量解析を行ない血管新生が独立した予後因子であるか否かの検討を行って、これらの腫瘍でも血管新生が発育、進展に関連していることが明らかになり、この成果を投稿中である。 続きを見る