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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of ヒト炎症歯肉におけるインターロイキン4の遺伝子発現細胞に関する研究 — The study of interleukin-4 producing cells in inflamed human gingiva
永田 健吾 ; NAGATA Kengo
研究期間: 1995-1997
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概要: 辺縁性歯周炎の臨床的動態の違いは炎症性歯肉に浸潤している免疫担当細胞の違いによるものと考え、細胞の種類、サイトカイン産生細胞について免疫組織化学的検索を行った。臨床的に慢性の炎症歯肉において、CD4陽性ヘルパーT細胞、CD20陽性B細胞、CD68陽性マクロファージの存在を確認でき、これらの3種類の細胞の中でT細胞が占める割合が多いので、T細胞が産生する抗炎症性サイトカインのインターロイキン-4(IL-4)に着目し免疫染色を行ったところIL-4陽性細胞を検出することができた。続いてIL-4遺伝子発現細胞を検索していた段階でTokoroらが炎症歯肉における1L-4遺伝子発現細胞について報告した(Clin Exp Immuno1,1997)ので、辺縁性歯周炎に類似の根尖性歯周炎に着目した。T細胞が産生するサイトカインのなかでIFN-_γと1L-4の免疫染色を行ったところIFN-_γ産生細胞は検出できたが、IL-4産生細胞は検出できなかった。IL-1やTNFがマクロファージの一酸化窒素合成酵素(iNOS)を誘導しさらにIFN-_γその産生を増強することや、一酸化窒素(NO)が高濃度では破骨細胞の活性を抑制し、逆に低濃度では促進するという報告から、根尖性歯周炎におけるIFN-_γ産生細胞の役割について検討するために、IFN-_γ産生細胞とiNOS産生細胞の局在を検索し、同一忠者より得られた根尖性歯周炎の病理組織にIFN-_γ産生細胞とiNOS産生細胞を検出することができた。以上のことからT細胞が産生するIFN一_γは根尖性菌周炎において破骨細胞の活性に関わるメデイエーターの一つとして働いている可能性が考えられる。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 胸腺内T細胞分化におけるTCR・MHC/ペプチド複合体相互作用の生化学的解析
福井 宣規
研究期間: 1996
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概要: 胸腺内T細胞の分化過程において、T細胞はその抗原受容体による主要組織適合抗原(MHC)/ペプチド複合体認識の結果、正と負の選択を受け、免疫応答に寄与するT細胞レパートリーが決定される。この相反する選択を決定するTCR・MHC/ペプチド複合体相互作用をin vivoで分子レベルで解析する目的で、単一MHCクラス2./ペプチド複合体を、相異なるレベルで胸腺において発現した3系統のトランスジェニックマウスを樹立した。その発現量が比較的低い2系統においては、胸腺でCD4^+CD8^+stageからCD4^+CD8^-stageへの分化が認められ、また末梢で他のペプチドを結合した同じMHCクラス2.分子に対して強い増殖反応を示した。また、これらのCD4^+CD8^nT細胞はVα、Vβの発現に偏りが認められた。しかしながら、発現量の最も高い1系統においては、上記の分化、増殖反応、偏ったVα、Vβの発現は認められず負の選択が正の選択を凌駕していると考えられた。 以上より、同じMHCクラス2./ペプチド複合体が、胸腺での発現量に影響されつつ、CD4^+T細胞の正の選択のリガンドにも、負の選択のリガンドにもなり得ることでin vivoで明らかにした。 続きを見る