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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 東アジア(中国・朝鮮・日本)における血栓症発症要因の探索と血栓症の治療 — Risk Factors for Asian Thrombophilia
濱崎 直孝 ; HAMASAKI Naotaka
研究期間: 2001-2002
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概要: 本研究期間はH13-14年度で本年度は最終年度であった。非常に良い成果が出たので、下記に成果を列挙する。 1.我々は1994年から今日まで、約1000名の血栓症を疑われる患者の凝固関連諸因子の機能を網羅的・系統的に検索し機能異常分子の全遺伝子配列を解析しその遺伝子背景を明らかにしている。H13-14年度では約100症例について解析した。 2.その結果を分析してみると、日本人ではProtein S凝固制御系因子の分子異常が血栓症の非常に強い危険因子であることが判明した。 3.中国、タイの両国から約50名づつの健常人の血液サンプルとDNAを入手解析したところ、凝固制御因子に関連した遺伝子多系の種類、発生頻度が日本人の場合と同様であり、欧米人とは明らかに違うことが判明した。 4.韓国からのサンプルは諸般の事情で入手不可能であった。また、中国、タイの両国の血栓症患者の検体の解析は結論を出すには少々数が少なかったので、継続して調査することにした。 5.凝固制御因子に関連した遺伝子多系の種類、発生頻度の罰査から、日本人を含むアジア人では、欧米人の血栓性素因とは全く違い、日本人ではProtein S凝固制御系因子の分子異常が血栓症の非常に強い危険因子であることを明らかにした。 現在、我々はこの結果を踏まえてProtein S分子の高次構造変化を利用した治療薬の開発を試みている。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of (DNAプール)PLACE-SSCP法による自己免疫疾患の病因遺伝子の網羅的探索
堀内 孝彦
研究期間: 2002
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概要: 免疫・アレルギー性疾患の候補遺伝子として、HLA領域をはじめとして、補体ならびにその受容体、T細胞受容体、免疫グロブリン受容体、各種サイトカインならびにその受容体、アポトーシス関連分子、オンコジーン、各種受容体の細胞内シグナル伝達分子など多岐にわたるが、HLA以外は充分な症例数について系統的検討がなされているとは言えず、特に日本人での大規摸な検討は皆無である。(DNAプール)PLACE-SSCP法は、数百人単位で迅速かつ正確にSNPを検出できるシステムであり、その特徴を利用して上記候補遺伝子の多型(SNP)ならびに変異の検索、膠原病・アレルギー疾患での頻度の解析、疾患との関連を解析する。我々は今までに、Dnase 1、caspase-8、APRIL、Fas、HS1などの分子の異常あるいはポリモルフィズムとSLEの関連について報告してきた。その結果、アポトーシスに関連した分子の機能異常がSLEの病態に大きく関与していることが示唆された。今年度は、疾患モデルマウスで異常が見い出された分子や、アポトーシス関連分子、TNF/TNF受容体ファミリー分子を中心として40個の遺伝子を選択し、全エクソン領域についてSNPの有無、その頻度をSLE患者、健常人で検討した。さらに機能解析にも着手している。我々の開発した画期的な遺伝子解析システムによりさらに効率よく網羅的な疾患関連遺伝子を同定できると考える。 続きを見る
3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 精神分裂病における新しい細胞内セカンドメッセンジャー標的遺伝子群の遺伝解析
川嵜 弘詔
研究期間: 2002-2004
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概要: 平成14年度より開始した本研究について、その成果について以下に記した。 1)候補遺伝子の遺伝子構造の決定: cAMP-GEFI、cAMP-GEFII、CalDAG-GEFI、CalDAG-GEFII、それぞれの遺伝子の遺伝子構造の決定に関しては終了した。手法は、データベースに登録されている、Human Genome Projectのドラフトシーケンスとそれぞれの遺伝子のmRNAの配列を比較し、エクソン領域、イントロン領域、プロモータ領域の決定を行った。 2)SNPの分離: それぞれの遺伝子に関して、エクソン領域をはさむ領域及びプロモータ領域についてプライマー対の作成を行い、それぞれの領域を増幅し、塩基配列の決定を行った。約100名の配列を比較し、データベースの情報とともにSNPの同定を行った。 3)統合失調症罹患群・対照群の検体収集: 統合失調症の患者及び非罹患対照群のサンプル収集は、九大病院・精神科神経科及び関連病院で行い、総数約900名となった。 4)多型のゲノタイピングの決定: ゲノタイピングの決定は、上記のSNPのデータをもとにそれぞれの個人の遺伝子の特定領域を直接塩基配列を決定することにより行った。統合失調症400名、非罹患健常群400名を用い、cAMP-GEFI、cAMP-GEFII、CalDAG-GEFI、CalDAG-GEFII全ての遺伝子についてタイピングを行った。 5)ゲノタイプのデータの統計処理、ハプロタイプを使った相関解析: 統計解析は、カイニ乗検定を用いて、それぞれの多型に関して対照群、統合失調症群でアレル頻度に有意差がないかを検討した。また、それぞれの遺伝子群における、多型同士の相関がないかの検討もロジスティック回帰分析にて行った。ゲノタイプデータをもとに、ハプロタイプを推定し、推定されたハプロタイプの頻度におけるさも検討した。 続きを見る
4.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 自己免疫疾患におけるAPRILおよびBAFFの遺伝子多型の関与の検討と機能解析 — The association of the gene polymorphism of APRIL and BAFF with autoimmune diseases : Functional analysis
塚本 浩 ; TSUKAINOTO Hiroshi
研究期間: 2002-2003
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概要: TNFファミリーに所属する分子であるAPRILおよびBAFFはII型膜蛋白で、この二分子は高い相同性を有している。これら2分子はBCMA, TACIという2つのレセプターを共有し、これらを介してB細胞の分化や増殖に関与していると考えられている。我々はAPRILおよびBAFFの遺伝子多型や遺伝子異常が自己免疫疾患の発症に関与しているかどうかを検討することを研究目的とした。まずAPRILに着目して検討を開始し、APRILの遺伝子構造を決定し、少なくとも6つのエクソンより構成されることを明らかにした。次にエクソン特異的PCR-SSCPを施行しG67R、N96Sという2つの遺伝子多型を同定した。SLE148名、健常人146名を対象にアレル頻度を比較したところ67Gのアレル頻度が健常人で0.575、SLEで0.662とSLEで有意に上昇していた(p=0.0302)。G67RとN96Sは弱い連鎖不平衡にあるものの、N96SとSLEとの間に有意な相関は認められなかった。RAでも同様の検討を行い、RAにおいても67Gのアレル頻度が高い傾向を認めた(P=0.06)。つぎに可溶型APRIL、BAFFをELISAにより測定する系を確立し、可溶型APRILおよびBAFFの血中濃度がSLE患者では健常人に比較し、有意に上昇していることを明らかにした。本研究によりSLEにおける新たな疾患感受性遺伝子としてAPRIL遺伝子が同定された。SLE患者において血清APRILおよびBAFFが上昇していることを明らかにし、B細胞刺激を介してSLEの病態形成に関与している可能性が示唆された。APRILおよびBAFFが今後SLEの特異的治療を行う際のターゲットになる可能性が示された。 続きを見る
5.
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Cover image of 血管細胞におけるPGJ_2ファミリーの産生機構および薬理作用の解明
三輪 宜一
研究期間: 2003-2005
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概要: 1.ラット頸動脈バルーン傷害モデルにおけるL-PGDS/PGJ_2ファミリーの薬理効果の検討 ラットの総頸動脈をバルーンカテーテルで傷害し、15d-PGJ_2を二週間毎日腹腔内投与を行ったところ、傷害による血管内膜の肥厚はコントロールに比べ有意に抑制され、15d-PGJ_2は生体内においても動脈硬化を抑制する作用があることが示唆された。 2.血中・尿中L-PGDS濃度と動脈硬化との相関関係の検討 地域一般住民において健康診断を実施し、書面にて同意を得た上で血液を採取し、血中L-PGDS濃度をサンドウィッチELISA法にて測定した。動脈硬化度は頸動脈エコーで測定した総頸動脈内膜中膜厚の最大値(c-IMT_<max>)および上腕-足首脈波伝播速度測定(ba-PWV)により評価した。211人から同意を得ることができ、高度の高脂血症(T-Chol>300あるいはTG>400)および糖尿病(HbAlc>8.0%)を除いた199人にて解析を行った。血中L-PGDS濃度は0.52±0.13(0.25-1.04,中央値0.50)mg/Lであった。血中L-PGDS濃度は高血圧、糖尿病の人で高く、動脈硬化リスクの蓄積とともに増加する傾向を認めた。血中L-PGDS濃度はC-IMT_<ma>、ba-PWVとともに正相関を示し、その相関は年齢、性で補正しても変わらなかった。重回帰解析では血中L-PGDS濃度はba-PWVの独立した危険因子であった。血中L-PGDS濃度は早期動脈硬化のマーカーとして使える可能性があると考えられた。 続きを見る
6.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 冠動脈攣縮の人種差に関する国際共同研究 — International Collaboration Study on the Racial Difference in Coronary Vasospasm
下川 宏明 ; SHIMOKAWA Hiroaki
研究期間: 2003-2005
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概要: 1.日本人に多い冠動脈攣縮の分子機構に、血管平滑筋のCa感受性を亢進させる分子であるRho-kinaseの発現や活性の増加が深く関与していることを、一連の基礎的・臨床的研究により、明らかにした。 2.冠動脈攣縮の分子機構におけるRho-kinaseの関与は、心表面を走る太い冠動脈だけの冠動脈攣縮だけではなく、微小血管狭心症の原因になっている心筋内の微小冠動脈の攣縮にも関与していることを明らかにした。 3.長期間Rho-kinaseを抑制すると、冠動脈攣縮の活動性そのものが著減し、薬剤なしでも冠動脈攣縮が生じない、いわゆる「退縮(regression)」が生じることも明らかにした。 4.ヒトのRho-kinaseのcatalytic domainに新規のSNPであるG930Tを見出し、このSNPがRho-kinase活性の増加を伴うことを、培養細胞を用いた研究により明らかにした。 5.冠攣縮誘発テストを行った日本人において、このT930alleleの頻度が、陽性群において陰性群や正常者に比して有意に高値であった。さらに、ヨーロッパの大規模臨床試験グループであるENCORE Studyグループとの共同研究において、このSNPがCaucasianには認められないことを認めた。 6.したがって、冠動脈攣縮の頻度が日本人に多い人種差の原因の一つとして、少なくともその一部に、Rho-kinaseの活性化のされやすさが関与していることが示唆された。 7.我々のRho-kinaseに関するこれまでの基礎的・臨床的研究成果を英文総説にまとめて発表した。 続きを見る
7.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 病理標本におけるタンパク質発現動態からの分子病態解析の試み
居石 克夫
研究期間: 2003-2004
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概要: 病態に根ざしたタンパクの発現プロファイルを、新たな病理診断の応用するため、臨床病理学的ならびに実験病理学的な検討にあたった。 昨年までに末梢型肺腺がん症例について、細胞起源を解析したところ、II型肺胞上皮細胞ないしその前駆細胞由来が示唆された。本年度はII型肺胞上皮細胞からの癌化を前提として、病理標本でのタンパク発現の網羅的プロファイルの変化と病理組織学的判断に基づいたデータとのすり合わせ行う予定であったが、具体的な判断に足りうる網羅的データの集積には至っていない。 一方、相違的発現タンパクについて、網羅的アプローチと並行して具体的に標的を絞り込んだ検討も行った。 ここでは肺腺癌細胞において間質破壊と癌の形態の異質性についての関係が不明であることに注目し、基質分解酵素と関連抗原からの解析を試みた。まず異なる増殖パターンを示す76人の肺腺癌症例中147病巣についてMMPsとTIMP-2発現と基質膜(BM)抗原の分布を調べたところ、BM抗原はBAC型(94.7%)で乳頭状/腺房型(24.5%)、固形型(16.1%)に比して高度に認められた(p<0.01)。さらにBM保存群はTIMP-2-陽性細胞と順相関した(p<0.05)。多変量解析によればTIMP-2の高発現は、病理学のステージと独立した予後因子であることが示唆された。このことからも、こうしたタンパクの視点からの病態診断へアプローチは新たな病理診断の可能性を開拓する有効な手段となりうることを示唆している。 続きを見る
8.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of (DNAプール)PLACE-SSCP法による自己免疫疾患の病因遺伝子の網羅的探索
堀内 孝彦
研究期間: 2003
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概要: 今年度は40個の遺伝子を第一次の病因遺伝子スクリーニングの対象として選択した。それぞれの遺伝子のすべてのエクソンについて特異的に増幅させうるプライマーをイントロン部位に作成した。またプロモーター領域と考えられる部分についても増幅できるプライマーを作成した。全身性エリテマトーデス(SLE)患者11名、健常人1名について、PLACE-SSCP、塩基配列決定を行い、SNP同定を進めた。 40個の遺伝子のうち29遺伝子についてプロモーター、エクソンの全領域の解析を終了した。合計150個のSNPを同定した。内訳はプロモーター領域52個、翻訳領域31個うちアミノ酸の変化を伴うもの10個、非翻訳領域45個、イントロン領域22個であった。残りの11個の遺伝子についても解析を進めている。今後、多数のSLE患者ならびに健常人について、DNAをプールしてPLACE-SSCPを行い、SNPの頻度を明らかにするとともに、有意に差があるものを探索する。 以上が終了すれば、さらに第二次のスクリーニングとしてさらに対象遺伝子を選定して、同様の解析を進める。また機能解析についても、アミノ酸が変化したものについて順次解析を進める予定である。 我々が開発した(DNAプール)PLACE-SSCP法は、SNPの頻度を一度に数百人の単位で正確かつ迅速に解析できる方法であり、高度に自動化されたものである(Am.J.Hum.Genet.2001)。この方法を用いることにより、極めて効率よくSNPの頻度を決定することが可能となった。大規模にSNP頻度を解析できる独自のシステムを有していることは、他のグループにない特徴である。なお、すでに我々は、従来の遺伝子解析システムを用いて、いくつかのSLEの病因となりうる遺伝子異常を明らかにしてきたが、これらの成果は世界的な水準にあると考えられる。 続きを見る
9.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 細胞内核酸イメージングによる細胞機能発現の解明と調節
丸山 厚
研究期間: 2011-2015
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概要: 本課題では、細胞内において、DNAおよびRNAのイメージングを可能とする核酸ナノセンシング法の構築とそれによる細胞機能発現の解明と制御を目的とする。遺伝子の変異や発現状態の解析は、細胞の機能発現、疾病の病態・要因解明に有用である。さらに、昨今では、マイクロ(mi)RNAなど短い核酸断片が重要な細胞機能を担うことが見いだされている。細胞内で空間的および時間的に高い分解能でこれらの核酸イメージングする手法が求められている。これには、1)核酸プローブの塩基配列選択性の向上、2)核酸検出感度の向上および3)プローブ核酸を細胞内に効率よく送達する手法が求められる。我々は、核酸のハイブリッド形成を分子科学的に考察し、ハイブリッド形成を格段に迅速・安定化する核酸シャペロン機能を持った高分子材料の構築並びに、核酸の配列を一塩基レベルまで厳密に識別可能な核酸プローブの開発を行ってきた。また、細胞内送達には細胞膜破壊/融合活性を持つペプチドが有用であるが、シャペロン高分子材料によりその効率を効果的に向上できることを見いだしてきた。本研究では、これらの知見を集約しさらに班内外の共同研究を通じて、生体に優しくかつ高い時空間分解能で細胞内イメージングを可能とする核酸ナノセンシング法とそれによる細胞機能調節法の基盤を構築する。 本年度は、細胞内デリバリーを念頭に、エンドソーム内のpH変化(pH7.4→5.0)に応答する塩基性基を有するポリカチオンの設計を行った。特に、アミノ酸のα-アミノ基が低いpKaを有することに着目し、新しいエンドソームpH応答性高分子の合成とその細胞内送達キャリアとしての評価を行った。その結果、細胞内に導入する上で適したpH応答性をα-アミノ酸のα-アミノ基が有すると示唆された。α-アミノ酸をビルディングブロックとして利用した生体適合性の高いキャリア設計が期待される。 続きを見る
10.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 掻破行動のアレルギー性皮膚炎形成に及ぼす影響とその要因の探索
竹内 聡
研究期間: 2006-2007
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概要: かゆみと不可分にある掻破行動は臨床的にかゆみ→掻破行動→皮膚炎の悪化→さらなる痒みの悪循環を形成し、アトピー性皮膚炎などの痒みを伴う皮膚炎の形成、修飾に大きな役割を果たしている。これまでに我々はアレルギー性皮膚炎の良いモデルとして広く皮膚科学、免疫学の分野などで用いられているハプテン塗布による接触過敏性皮膚炎モデルを用いて掻破行動がその皮膚炎形成に多大な貢献をしていることと、網羅的遺伝子発現解析手法を用いて、免疫・炎症関連含む百数十の遺伝子産物が掻破行動に伴う皮膚炎の形成に関与していることを見いだした。最近のかゆみ研究の成果により多くの炎症関連因子がケラチノサイト刺激を介して神経成長因子の産生を促し、表皮内への神経伸長を誘導することがわかってきたが、執拗なかゆみを伴うアトピー性皮膚炎でもこの表皮内への知覚神経終末伸長が確認されている。表皮ケラチノサイトからの起痒物質やドライスキンによる様々な皮膚表面からの刺激に対して反応しやすくなると考えられており、表皮内神経伸長の制御とメカニズム解明は難治性の痒みを根源的なコントロールにつながることが期待されている。そこで今回我々はin vitroで神経伸長抑制効果が確認されているMEK1/2転写子阻害剤を用いて、マウスのハプテン反復塗布皮膚炎モデルにおける神経伸長と掻破行動を抑制できるかについて研究した。(結果)MEK1/2阻害剤は既知のタクロリムス(掻破行動と神経伸長をどちらも抑制する)と同様に表皮内神経伸長を抑制したが、掻破行動は抑制しなかった。(結語)本研究により、かゆみ・掻破行動は皮膚炎形成に貢献すること(竹内ら、既発表、投稿準備中)、かゆみ・掻破に深く関与する皮膚炎の表皮内神経伸長はハプテン反復塗布モデルにおいてMEK1/2シグナル系に大きく依存すること、しかしその表皮神経伸長の制御だけでは必ずしも掻破行動抑制に直接つながらないことが確認された(城戸ら、既発表、投稿準備中)。 続きを見る