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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of MRIにおける画像障害因子の発生と除去に関する実験的研究 — An Experimental Study of Dental Materials'Artifacts on MR Images
米津 康一 ; YONETSU Koichi
研究期間: 1991-1992
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概要: 実験に用いた装置は0.2TMR装置(永久磁石型)と1.0TMR装置(超電導型)であり、歯科用合金は日常の歯科臨床で用いられている鋳造用合金12種類(金合金5種類、金銀パラジウム合金2種類、パラジウム銀合金1種類、銀合金3種類、錫アンチモン合金1種類)、骨接合用プレート(ステンレススチール、純チタン)、アマルガムである。なおコントロールにパラフィンワックスを用いた。金属の大きさはプレート以外は1.2mm×10mm×20mmの直方体に統一した。撮像方法はスピンエコー法とグラジュエントエコー法で、撮像パラメータは繰返し時間、エコー時間、フリップ角は臨床で使用している条件と同一にした。結果は以下の通りであった。 (1)アーチファクトの種類として1)金属周囲の無信号領域、2)無信号領域周囲の高信号領域、3)像の歪みの3種類が出現した。 (2)撮像方法の違いではT1強調像よりT2強調像で、また静磁場強度の違いでは0.2TMRIの方が1.0TMRIより強いアーチファクトが出現する傾向がみられた。 (3)金属の厚み、形態がアーチファクトの出現に関与する可能性が示唆された。 4)強磁性体を含む金属の場合、画像障害の発生が著明であり、特に術後の再建にはステンレススチールプレートよりチタンプレートを用いることが望まれる。 今後は金属の厚み、形態の違いによるアーチファクトの差についてさらに検討し、金属によるアーチファクトの除去に関して検討を続けていきたいと考えている。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 歯科用金属材料の耐食性と細胞毒性の相関
太田 道雄
研究期間: 1995
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概要: 本研究は、歯科用金属材料から溶出するイオン量と細胞の増殖抑制度との関係を明らかにし、コンピュータシミュレーションによる細胞毒性予測の可能性を調べることを目的とした。 純CuおよびAuを5〜40at%含有するAu-Cu2元合金6種を溶製し、700mVで10分間定電位分極を行い、分極液中に溶出したCuイオン量を分析・定量(Qm)するとともに、コンピュータシミュレーションにより溶出イオン量(Qc)を計算した。一方、培養液(MEM)に分析値に相当するCuイオンを加え、その液を用いてCHO細胞を1、2、3、5日間培養し、それぞれの培養期間での細胞数のコントロール(Cuイオン無添加)に対する割合(N)を求めた。 得られた主な結果は以下の通りである。 1 細胞毒性をあらわす壊死率(1-N)は、培養日数の増加とともに大きくなる。 2.Au含有量が30at%以上の合金では、ほとんど細胞毒性は示さない。 Au含有量5〜20at%では溶出量(測定値:Qm)と壊死率(1-N)の間には次式で示す直線関係が成り立つ。 1-N=A+B×Qm A=17(1日)〜50(5日)、B=7.5(1〜3日)〜9.3(5日)相関係数R=0.96〜0.99 また、同じくAu含有量5〜20at%ではCuイオン溶出量の測定値(Qm)と計算値(Qc)との間にも次式で示す関係が成立する。 Qm=-7.73+2.021ogQc R=0.95 以上の結果から、Au-Cu2元合金については5〜20at%Au-Cuの組成範囲において、コンピュータシミュレーションによる細胞毒性予測の可能性が示された。 続きを見る
3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 歯科用合金の腐食挙動のコンピュータ・シミュレーション
中川 雅晴
研究期間: 1996
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概要: 本研究は、口腔内環境における歯科用合金の腐食挙動を予測し、耐食性を評価するためのシミュレーションモデルの構築を行うための基礎データを得ることを目的とした。 このために、試験液として人工唾液、0.9%NaCl水溶液中で種々組成の歯科用合金の定電位分極、動電位分極実験を行い、さらに、交流インピーダンス法により、微小な分極条件下における各種合金の分極抵抗(腐食に対する抵抗)の測定を行った。 口腔内にできるだけ近い環境における合金の腐食挙動を予測するためには、定電位分極や動電位分極試験のように自然電位から大きく分極してデータを得るのではなく、自然電位での腐食挙動を測定する必要がある。従来、自然電位の近傍で微小な分極を加え、その時流れる電流と電圧の傾きから分極抵抗を求める方法が一般であったが、腐食速度が極めて遅い中性の口腔内環境においてこの方法を適用することは誤差が大きく困難であった。 これまで、歯科用合金の分極抵抗の測定に交流インピーダンス法を応用した例は無かったが、今回それによって得られる情報が、歯科用合金の腐食挙動の解明に極めて有効であることがわかった。交流インピーダンス法は、自然電位近傍の分極抵抗値が測定できるばかりでなく、得られたデータが描くプロットの形状から、どのような機構で腐食が生じているかという情報を与えた。今回得られたデータは、合金表面から直接金属が溶液中に溶出するケースと、表面に非常に薄い皮膜を形成し、金属の溶出がその膜を通しての拡散律速となっているケースを示したが、実際の口腔環境においてはさらに多くのケースが存在すると考えられ、得られたデータと腐食機構の関連付けおよびその検証が今後の課題であると結論された。 続きを見る