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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 顎変形症患者の顎口腔機能三次元統合解析システムの構築
中島 昭彦
研究期間: 2004-2005
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概要: 外科矯正治療を必要とする患者に対しては、形態異常部位の特定やその程度を知ることを目的として通常の不正咬合者の検査と同じく頭部エックス線規格写真や歯列模型の検査が行われるが、それに加えて全身麻酔下での大掛かりな手術を受けることからComputed Tomography (CT)が撮影される。またこのような重症の顎顔面形態異常患者には種々の顎口腔機能異常が付随していることが考えられるため術前後の機能検査が必須となっているが、両者をまとめた形態と機能の総合的解析システムはまだ報告されてはいない。本研究は患者の顎顔面形態をコンピュータ画面上に三次元で表示し、それを機能検査データに基づいてアニメーションで動かす顎口腔機能の三次元解析システムを構築するとともに、その結果を患者へのインフォームドコンセントにおける分かり易いコミュニケーションツールとして利用することを目的として開始した。 平成17年度は、まず正・側方頭部エックス線規格写真の二次元画像から頭部形態の三次元画像を構築する方法とその画像に歯列画像を合体させる方法を報告した(文献1)。一方、口腔内に設置したセラミック真球を媒体として、立体構築したCT(3D-CT)に歯列三次元画像と咀嚼筋MRI画像や顔表面画像を組み入れる方法と、それらの顎変形症患者への応用について報告した(文献1)。現在、三次元頭部画像に顎運動および顎関節動態を表示するシステムについて日本顎変形症学会雑誌とAmer J Orthod & Orthopに投稿中であり、前者は採択が決定している。論文のほかにもここまでの成果は平成17年度に開催された日本矯正歯科学会と日本顎変形症学会にそれぞれ2題ずつ発表しており、前者の学会発表「顎変形症における顎顔面骨格および咀嚼筋形態の三次元的評価」には優秀発表賞が授与されている。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 細胞ベースの人工関節の開発
中山 功一
研究期間: 2007-2009
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概要: 我々は細胞だけで立体構造体を作成し、損傷した組織に直接移植を可能とするセルデリバリーシステムを開発した。あわせて、任意の形状・曲面をもった生体材料の表面に厚みをもった細胞層をコーティングする技術も開発しており、今回、骨に穏やかに吸収・置換されるトリ燐酸系の素材と組み合わせることにより、すべて自分自身の組織に置き換わる細胞ベースの人工関節の開発を行うことを目的として、本研究をおこなった。本年度は、トリ燐酸カルシウム(α-TCP)の微細構造を変えることによる細胞接着性の影響と、移植時におけるハンドリングの容易さを検討した。 α-TCP焼結時に、消失するマイクロパウダー(粒径200マイクロ、および500マイクロ)を混合することにより、内部にそれぞれのパウダーの粒径に応じた微細孔が形成された。この得られたTCPを円柱状に加工、整形し、細胞層をコーティングした。約一週間培養し、樹脂包埋をおこない、研磨標本を作製した。トルイジンブルー染色をおこない顕微鏡で観察した。双方とも厚さ約5ミリの細胞層が形成されており、内部に壊死などを示唆する空洞などは認められず、トルイジンブルーには染色されない、細胞外マトリックスの乏しい細胞構造体であることが判明した。200マイクロと500マイクロのTCPそれぞれと、細胞層のインターフェースを詳細に観察すると、双方ともしっかりしたIntegrationが得られているのがわかった、特に500マイクロ孔を有するTCPはインターフェース面に露出した微細孔に細胞がしっかり進入しており、細胞層とTCPがしっかり結合していることが判明した。今後TCPを曲面をもつよう加工し細胞層をコートすることを試みる。 続きを見る
3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 膵癌抑制効果を有する特異的間質細胞の同定および新規膵癌治療法の開発
森山 大樹
研究期間: 2010-2011
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概要: 膵癌は癌死の5位を占めながら現在でも100人中3人しか根治しない疾患であり、その治療法および診断法の開発は、社会的要請度・貢献度・緊急性が高い。近年、癌治療効果を高めるには、癌細胞だけでなく癌周囲を取り巻く間質細胞も含めて治療する必要性があることが明らかになってきた。とくに、膵癌は固形癌の中でもとりわけ豊富な間質構造を有しているため、癌間質相互作用が、膵癌の浸潤・転移・治療抵抗性などに強い影響を与えている。本研究は膵癌と膵間質に存在する膵星細胞(以下、PSC)との癌間質相互作用に着目し、PSCの中でも膵癌の進行を促進、ないし抑制する特定の細胞集団を同定、解析することを目的としている。本年度は以前より行っていた膵臓癌組織からのPSC樹立を更にすすめ、膵臓癌のみならず良性腫瘍や正常膵組織からも40種類以上のPSCを所有するにいたった。樹立した細胞の解析をrtPCRやフローサイトメトリー,Auto-MACSなどを用い、CD10,CD29,CD34,CD44,CD54,CD105,CD117,CD271,Stro-1,c-Met,MSCA-1などの間葉細胞や内皮性幹細胞マーカーを用いてすすめた。申請者らはすでに表面抗原CD133により分取した膵癌細胞の浸潤が膵線維芽細胞との共培養によって著しく促進されたことを報告しているが、本年度は表面抗原CD10により分取したPSCが膵癌細胞の浸潤を著しく促進することを報告した(Gastroenterology,2010)。これは特定のPSCを治療標的とすることで、癌の進行が抑制される新しい治療法の開発につながりうるものである。他の表面抗原の発現状況解析も進んでおり、癌浸潤を促進するPSCだけでなく抑制するPSCの同定を目指している。 続きを見る
4.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 小児固形悪性腫瘍に対するテーラーメード型治療へ向けてのSNPアレイ解析 — SNParray analysis for the tailor maid treatment of the solid malignant tumor in children
田中 桜 ; TANAKA Sakura
研究期間: 2009-2011
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概要: 神経芽腫の最も強力な予後因子であるMYCN 遺伝子の存在する2p 領域について詳細な解析を行い、2p領域の状態に応じて、予後に差があることを明らかにした。
5.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 学術用高速インターネットを用いたアジア遠隔医療システム構築のための体系的調査研究 — Establishment of new telemedicine system in Asia using academic high-speed Internet
清水 周次 ; SHIMIZU Shuji
研究期間: 2008-2010
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概要: 従来の遠隔医療システムにおける「画質の劣化」と「高価な機器の必要性」という問題点を解決した新しいシステムを開発し、研究教育用インターネットを活用して、アジアを中心とした医療施設へ高解像度の動画像を用いた遠隔医療教育の活動を展開した。各施設の技術的・医療的背景を調査後、外科手術や内視鏡を初め多くの分野においてライブデモンストレーションや遠隔会議を行った。またハイビジョンなどさらに新しい技術への取り組みも行っている。 続きを見る
6.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 任意骨欠損を再生する自己硬化性海綿骨型セメントの開発 — Fabrication of self-setting porous cement which can repair arbitrarily-shaped bone defect
辛嶋 哲 ; KARASHIMA Satoshi
研究期間: 2008-2009
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概要: 本研究は、生体親和性と操作性に優れ、硬化性を示すアパタイトセメントの概念と、内部への血管新生および細胞の遊走性に優れたアパタイトフォームの概念を融合することによって、骨欠損部で硬化し、海綿骨状の完全連通多孔体を形成する自己硬化性海綿骨型セメントを創製することを目的とした。まず、アパタイトフォームセメントを創製するために、硬化に最適なα型リン酸三カルシウム(α-TCP)フォーム小片の調製条件を検討した。さらに硬化促進剤としてリン酸ナトリウム溶液等を使用しての同フォーム小片の最適な硬化条件の検討を行った。その結果、ナトリウム塩の優位性が示唆された。続いて、アパタイトフォームセメント硬化体の細胞学的評価、または実験小動物を使用した病理組織学的評価などを行った。その結果、本硬化体は酢酸緩衝液中で溶解し、また、培養環境において破骨細胞による吸収が起きることが明らかになった。ラットに形成した骨欠損にα-TCPフォーム硬化体を埋入した実験においては、本硬化体は生体内で骨に類似した吸収挙動を受けることが明らかになった。 続きを見る
7.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 食道扁平上皮癌の発生・進展に関与するプロテインフォスファターゼの変異・機能解析 — Analysis of protein phosphatase gens in esophageal squamous cell cancer
岩谷 岳 ; IWAYA Takeshi
研究期間: 2008-2010
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概要: 食道扁平上皮癌の発生・進展に関与するプロテインフォスファターゼ遺伝子を同定した。これらの遺伝子の異常はこれまでに食道癌で報告は見られず、新たな診断マーカー、治療標的となる可能性が示唆された。
8.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 子宮頸癌におけるセンチネルリンパ節術中転移診断法によるリンパ節郭清の省略の試み — A trial of the abbreviation of pelvic lymphadenectomy by perioperativediagnostic procedure of sentinel node metastasis in uterine cervical cancer
小川 伸二
研究期間: 2008-2010
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概要: 99mTc標識フィチン酸によるRI法を用いて子宮頸癌におけるセンチネルリンパ節同定法を確立した。解析の結果、センチネルリンパ節の同定率は全体で88%であり、特にIb1期までの腫瘍径3cm以下の症例に限ると95%と高率であった。骨盤リンパ節に転移を認めた症例の全例で同側のセンチネルリンパ節が同定された場合は少なくともセンチネルリンパ節に転移を認めた。すなわち偽陰性率は0%、陰性的中率は100%であり、本法の有用性を示すとともに子宮頸癌におけるセンチネル理論の妥当性を示唆するものであった。 続きを見る
9.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 消化器癌に対する画像誘導選択的音響化学療法システムの開発 — Sonodynamic therapy of gastric cancer using novel sonosensitizers
小西 晃造 ; KONISHI Kouzou
研究期間: 2009-2011
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概要: 消化器癌を対象として、超音波エコーや蛍光検出法等の画像診断法に対応する機能化造影剤を開発した。これらの薬剤は癌部への集積性を有し、同時に光あるいは音響などの物理刺激に対する増感作用を有する。この新しい機能性造影剤を各種の画像診断装置等と組み合わせることにより、これまでよりも遙かに精密な癌治療システムを構築することが可能である。 続きを見る
10.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 超低侵襲治療を実現する半自律動作性CAD統合内視鏡診断治療ロボットシステムの開発 — Development of endoscope robot with CAD system for minimally invasive diagnosis and surgery
橋爪 誠 ; HASHIZUME Makoto
研究期間: 2009-2011
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概要: 本研究の目的は半自律型駆動機構と微細マニピュレーション機能およびCAD連携機能を備える内視鏡ロボットの開発および実用化を行うことである.目的を遂行するために4つの項目に分け研究開発を行なった。(1)半自律型駆動機構の開発において,大腸内視鏡検査における腸管短縮手技を支援するマニピュレータの開発に成功した.(2)微細マニピュレーション機能の開発では,単孔式内視鏡下手術における術中の視点・視野の操作が可能な能動内視鏡マニピュレータを作成した.(3)CAD/ナビゲーション連携機能の開発では, CT画像を用いた自動診断システムを構築し,(4)トレーニング/評価システムの構築を目的に,当施設における内視鏡外科トレーニングでの受講者のトレーニングデータを効率よく収集可能なシステムを構築した.今後の継続研究にてこれらの技術精度をさらに向上させると共に,これらの技術を統合していく予定である. 続きを見る