close
1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 相互ネットワークを有する分子性ポリマーの設計と分子配列の制御
青山 安宏
研究期間: 1996
本文を見る:
概要: 直交因子を導入したアントラセンのビスレゾルシン誘導体はアントラセンカラムを有する2次元の水素結合ネットワークを形成し、生じた大きな空孔には水素結合により2分子のゲストが包接される。しかしながらこのアプローチは芳香環カラムの形成という観点からは問題が多い。第一に隣接するアントラセン環の距離が非常に長く、ゲスト分子により隔たれている。第二には、個々のカラムはレゾルシンポリマーにより遮断されており、このままでは電導性などに要求されるカラム間の相互作用が期待できない。このような欠点を克服するための検討を行った。 そこで、水素結合ネットワークの次元性を低めるためにアントラセンのモノレゾルシン誘導体を合成した。このものは予想どおり1次元の水素結合ネットワークを形成し、これがお互いに「からみあう」結果、小さな空孔を有するアントラセンの積層構造が生じる。絡み合いにはdimericおよびmonomericの2種の様式がある。これらはゲスト分子の立体的な大きさに支配されており、一般的に小さなゲストはdimericな格子を、大きなゲストはmonomericな格子を与える。dimeric様式においては積層したアントラセン環はエキシマー蛍光を発する。また、monomeric様式におけるゲストの包接は非常にユニークな「厚み」選択性がみられ、直鎖アルキルはとりこまれるが、分岐したアルキル基はとりこまれない。空孔の厳密なサイズ制御である。またこのような様式により、アントラセン(A)とゲスト(G)分子をAGAGAGの如く交互に配列させることが可能となった。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 相互作用ネットワークを有する分子性ポリマーの設計と分子配列の制御
青山 安弘 ; 青山 安宏
研究期間: 1995
本文を見る:
概要: 分子内に直交因子を有するアントラセンのビスレゾルシン誘導体は2次元(シート状)の水素結合ネットワークを形成し、生じた大きな空孔には種々のゲスト分子がとりこまれる。これに対して、アントラセンのモノレゾルシン誘導体は1次元(テープ状)の水素結合ネットワークを形成し、生じたポリレゾルシン鎖がお互いに“からむ"(interpenetrate)結果、アントラセン環は密に積層し、小さな空孔を生じる。 2次元および1次元ネットワークは機能上の大きな差異をもたらす。第一はアントラセン環の光化学的物件である。2次元ネットワークにおいたはアントラセン環は12-13A離れているため単量体(monomer)蛍光のみが認められる。これに対し、1次元ネットワークではアントラセン環が対面積層しているため、エキシマー蛍光のみを発する。ネットワークの次元性により、発光挙動が制御できることを示している。 第二点は空孔サイズの制御である。2次元系での大きな空孔には、例えば安息香酸アルキルのとりこみにおいて、大きなアルキル基が優先的にとりこまれる(例えばイソブチル/メチル=70/1)。1次元系での小さな空孔には、逆に、小さなアルキル基が選択的にとりこまれる(メチル/イソブチル=1/30)。ゼオライトでみられる空孔サイズのコントロールが“有機ゼオライト"においても可能であることを示している。 このように、相互作用の次元性のコントロールが機能設計において重要であることが判明した。 続きを見る