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1.
雑誌論文
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of マウスにおけるリン脂質の降コレステロール作用とその長期摂取の成長と免疫・生理学的パラメーターへの影響 — Hypocholesterolemic Action of Soybean Phospholipid and Its Long-Term Effects on Growth, Immunological and Physiological Paramerters
村田, 昌一; 今泉, 勝己; 菅野, 道廣 ... [ほか]
出版情報: 九州大學農學部學藝雜誌. 42, (3/4), pp. 187-190, 1988-03. 九州大學農學部
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概要: マウスの血清chol濃度と諸生理機能パラメーターに及ぼすSPLの長期(41週)投与の影響をSOのそれと比較した.1.摂食量は両群で同じであったが,体重増加量と体脂肪重量はSPL群で低かった.2.血清chol濃度はSPL群で低値であった.3.尿タンパク質濃度とpH,血清IgGとIgM濃度及び遅延型皮膚過敏反応には両群間で差異は認められなかった.4.以上の結果から,長期SPL投与は降chol作用を維持し,生理機能には悪影響を及ぼさないと判断された. 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 時計遺伝子に着目した時間治療法の開発 — Development of Chronotherapy Based on Clock Genes
大戸 茂弘 ; OHDO Shigehiro
研究期間: 2001-2002
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概要: 体内時計の本体は、視神経が交差する視交叉上核(SCN)に位置し、時計遺伝子により制御されている。この遺伝子は中枢のみならず末梢組織でも発現しており、ローカル時計として機能している。すなわち、生体は体内時計の階層構造をうまく利用し、生体のホメオスタシス機構を維持している。時計遺伝子の機能と役割が生理学的側面より明らかにされつつあるが、今後の重要な課題として臨床応用があげられる。本研究では、時計遺伝子に着目した時間治療法を開発することを目的とし、以下の点を明らかにした。実験1:薬物代謝酵素、レセプターの日周リズムの成因としての時計遺伝子およびステロイドの役割を明らかにした。実験2:これらの生体リズムマーカーに着目し、生体リズム(生体内環境)を操作することにより新規時間治療法を開発できることを示した。実験3:SCNの時計遣伝子の日周リズムが薬物投与中に如何に変容するかを明らかにし、新規副作用(時計遺伝子の変容)を克服するための至適投薬設計を構築できることを示した。以上の研究をとおして、時計遺伝子やステロイドなどの生体リズムマーカーのモニタリングを基盤とした最適投薬タイミングの設計が可能となり、薬物治療の個別化、薬物誘発リズム障害の防止につながるものと思われる。 続きを見る
3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 抗T細胞抗体と骨髄非破壊性同種骨髄移植を併用した免疫寛容誘導のための研究
尾本 和也
研究期間: 2002-2003
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概要: 1.MHC、マイナー抗原の異なるマウスの組み合わせにおいて、抗T細胞抗体、抗腫瘍剤、ドナーの骨髄移植を投与することで、(1)全てを投与した群で30-60%のキメラ(ドナー細胞がレシピエント体内に混在する状態)を呈した。 (2)このキメラは抗体+骨髄移植、あるいは抗腫瘍剤+骨髄移植の群では認められなかった。 (3)キメラの内容としてはドナー由来のT細胞、B細胞、マクロファージが存在した。 2.MHC、マイナー抗原の異なるマウスの組み合わせにおいて、抗T細胞抗体、抗腫瘍剤、ドナーの骨髄移植を投与し、ドナー皮膚移植を行うことで、(1)全てを投与した群のマウス6匹中5匹において120日以上ドナー皮膚移植片の生着を認めた。 (2)全てを投与した群のマウス5匹においてドナーと異なるthird partyの皮膚移植を行うと全例が拒絶され、ドナーに対して免疫寛容が誘導されていることが証明された。 (3)移植後120日目のマウスにおいて胸腺中にもドナー細胞が認められ、末梢血中のドナー反応性のT細胞が消去されており、胸腺におけるドナー反応性T細胞のnegative selectionが起こっていると考えられた。 (4)ドナー、third partyに対する混合リンパ球反応を調べたところ、ドナー特異的に反応が低下しており、in vitroにおいても免疫寛容誘導が示唆された。 (5)この系における副作用の検討ではコントロール群と比較して、抗腫瘍剤投与後4日目までは有意な体重減少が認められたが、それ以降は差がなかった。 (6)ドナー由来のT細胞を認めるが、明らかなGVHDの所見はなく、移植後130日経過したドナー皮膚片も組織学的な異常は認められなかった。 続きを見る
4.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 核医学診断薬を目指す6位放射性ヨウ素標識アスコルビン酸の創製
前田 稔
研究期間: 2001-2002
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概要: 外部から与えられた抗酸化剤のインビボ動態から局所組織の酸化状態あるいは抗酸化能を評価するための核医学診断薬としての可能性を追求する目的で,6位に放射性ヨウ素を導入したAsA分子として,6-iodophenyloxy-L-ascorbic acid (6-IPA)を設計した。 前年度において、6-IPAはインビトロ還元活性は保持していること(72%),アスコルビン酸よりも脂溶性が高いこと(pH7.4でlogP値-0.42)を明らかにした他、6-^<125>IPAを効率よく得ることに成功した。また、dehydro6-^<125>IPAについてfibrosarcoma移植マウスにおけるインビボ体内動態を調べた結果、脳,腫瘍への分布は低かったが,腫瘍/筋肉比が最大で1.7倍でありある程度の選択性を示した。さらに脱ヨウ素代謝を受けやすいことが示唆された。 本年度は6-^<125>IPAのfibrosarcoma移植マウスを用いたインビボ評価をまず行った。その結果、脳、腫瘍への分布は低かったが、腫瘍/筋肉比が最大で2.1倍の選択性を示した。これらの結果、2-IBA、3-IBA、6-IPAはアスコルビン酸とは全く異なる挙動を示す事が明らかとなった。この原因として、導入したヨードベンジル基、あるいはヨードフェニル基が大きすぎで生体膜透過に関わるキャリア蛋白にアスコルビン酸として認識されなかった可能性が考えられる。そこでこの問題を解決するために、より小さなヨウ素官能基としていくつかの新規ヨウ素標識アスコルビン酸誘導体をデザインした。そのうち、6-deoxy-6-iodo-L-ascorbic acidの合成を達成した。その放射性ヨウ素標識体合成法開発については現在検討中である。 続きを見る
5.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 肝再生制御メカニズムの解明
森 正樹
研究期間: 2001
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概要: 【方法】1.マウス肝切除モデル: C57BL6マウス(6週齢、雄生)に対し、エーテル麻酔下でHiggins & Anderson法による2/3肝切除術を行った。2.遺伝子発現の比較: A.正常群(麻酔・手術とも非施行)、B-1.対照群(麻酔・開腹術のみ施行)、B-1.実験群(麻酔・肝切除術施行)に分け、各群3頭ずつ肝臓、膵臓、血清をサンプリングし、遺伝子発現を比較した。B-1、-2については手術後2時間後、6時間後、1日後、3日後、7日後においてサンプリングを行った。遺伝子解析には約1,000種類の遺伝子が搭載されたマウスcDNAマイクロアレイを用いて解析した。 【結果】肝切除後の再生率は3日後で正常肝臓の60〜70%、7日後で正常肝臓の80%前後であった。現在、各時期におけるサンプリング、マイクロアレイによるデータ蓄積が終了し、肝臓について解析を行っている段階である。肝臓における解析:手術の侵襲に伴いIL-6などの炎症性サイトカインの上昇が見られるが、これらサイトカインはB-1、-2では肝切除2時間後に最も強い発現を示していた。また、手術侵襲を反映してB-2の方がより強い発現であった。肝再生関連遺伝子HGFはB-2で6時間後にピークとなる発現を示し、3日後ではB-1と同程度の発現となっていた。逆にTGF-βはB-2において1日後から発現亢進し3日後がピークとなっていた。現在、このように肝再生開始時期および停止時期に発現変化を呈する遺伝子の選択を行っている。膵臓における解析:肝臓における解析結果と関連のある遺伝子変化は現在のところ確認できていないが、肝臓における解析の進行に伴い、肝再生におけるremote organとしての膵臓の役割も明らかになると考えている。血清における解析:今後、肝・膵臓の解析において肝再生と関連が明らかになった遺伝子のタンパクレベルでの発現を調べる予定である。 続きを見る
6.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 生体内に存在する分化誘導因子の同定と脳腫瘍に対する分化療法への応用 — Identification of differentiation factor in vivo and the application of differentiation therapy to brain tumor.
宮園 正之 ; MIYAZONO Masayuki
研究期間: 2001-2003
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概要: ヒト胎児性癌細胞のNTera2(NT2)細胞を、生後まもなくのマウスから段階を追って基底核内への移植実験を行った。その結果、生直後(PO)〜生後14日(P14)までは腫瘍化してしまい大部分の症例はくも膜下腔や脳室壁に播種した。生後16日(P16)以降から成人脳の基底核へ移植した時と同様に腫瘍細胞は分化へと向かった。これらの再現性を確かめると、P7までは全てのマウスで腫瘍のままであり分化に向かわなかった。P12以降は一部のマウスで分化に向かうマウスが現れた。さらに、P16以降でも全例は分化の方向に向くのではなく又成人マウスでも一部のマウスは脳表からくも膜下腔に播種する事が判った。 新生児マウス(PO)脳の各部位から採ったprimary cultureとNT2細胞をcocultureし、NT2細胞の増殖に変化が生じるかの実験を行った。結果:BrdUラベリングインデックスをコントロールでは42.77±3.7であり、arachnoid membrane;47.20±8.26、neocortex;44.08±11.8、cerebellum;41.74±3.54、cadoputamen;42.14±5.22であり統計学的処理(ANOVA)では各領域での差は見られなかった。むしろarachinoid membraneに増殖が高く見られた。この結果からPOの脳内細胞とのcocultureでは明らかなNT2細胞の増殖を抑えることは出来なかった。 以上の結果からNT2細胞の増殖力を低下させ、分化を誘導する因子は成人の華底核のみに存在し、分化にはある程度の時間が必要でその間に脳表や脳室に移動するとそこで腫瘍化することが分かった。 続きを見る
7.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 消化器癌に対する鏡視下手術の妥当性に関する分子遺伝学的検討 — Phosphatidylinositol 3-kinase and TIMP-3 genes were found to be related to the progression of colon cancer during laparoscopic surgery in a murine model.
宇都宮 徹 ; UTSUNOMIYA Tohru ; 白石 猛
研究期間: 2003-2004
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概要: 目的:われわれはマウスモデルを用いて、気腹群が開腹群より腫瘍増殖が緩徐であり麻酔のみ群と同等であることを示した。そこで分子機構を解明すべく、DNAマイクロアレイ解析を行った。 方法:1.マウス皮下にcolon26細胞を移植し、開腹、気腹群で術後腫瘍を計測。2.マイクロアレイ法により各臓器と腫瘍の遺伝子発現を検討。3.Real-time PCRによる確認。4.マウス血清および腫瘍においてpick upした遺伝子の蛋白レベルでの変化をWestern blotで確認。 結果:1.開腹、気腹、麻酔のみ群で術後皮下腫瘍を観察し、開腹群で有意に腫瘍の増大を認め、特に術後2日目までの間が有意に腫瘍の増大率が大きい事が分かった(p=0.02)。 2.分子機構を解明するため、DNAマイクロアレイ法を用いた肝臓、脾臓、肺および腫瘍での遺伝子発現プロファイルの検討し、開腹群で低発現する遺伝子としてTIMP3、高発現する遺伝子としてPI3 kinase p110α catalytic subunit (Pik3ca)とPik3r1を同定した。 3.発現変化はreal-ime PCRでも確認できた。Agilent社製のDNAマイクロアレイ解析の結果、16遺伝子を抽出し3臓器+腫瘍において7 time point+normalの検体のReal-time PCRを行った。(臓器によってその発現パターンがアレイ解析結果と一致するものとそうで無いものがあった。) 4.TIMP3は、MMPファミリーを非可逆的にinactivateする。OverexpressionによってFas-associated death domain-dependent mechanismでのアポトーシスを来す(JBC,2002)。肝臓、腫瘍、また分泌蛋白であるため血清のWestern blotで術後1日目にLASおよびOPENの群で蛋白の発現が低下し、術後7日目までその影響が持続することがわかった。 考察:Pik3caおよびPik3r1は癌での発現亢進が報告されており、Pik3caはPTENの存在に関わらずp53によってその発現が抑制される事が報告されている(Genes Dev 2002)。また、PI3 kinaseの活性化はSkp2の発現を亢進させるという報告がある。Skp2の発現をReal time PCRで確認したところ、術後気腹群と開腹群で腫瘍部での発現が亢進しており、p27の蛋白発現は気腹群と開腹群で低下していた。以上のことより、手術侵襲により体内のTIMP3は低下しMMPファミリーの活性化を引き起こし、癌細胞の浸潤能の亢進、アポトーシス抵抗性を引き起こした。一方、PI3-kinaseの発現亢進とともに、Skp2の発現が亢進しp27蛋白の分解が亢進することにより癌細胞増殖が引き起こされる可能性が考えられた。 続きを見る
8.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 結核潜伏感染と宿主防御機構の解明
吉開 泰信
研究期間: 2007-2008
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概要: 【目的】主にT細胞に発現されるTNFファミリーCD30LとそのレセプターCD30はT細胞の機能分化や増殖促進、維持に関与しているとか考えられる。Mycobacterium bovis BCGに対する感染防御機構におけるCD30L/CD30の役割を調べるため、CD30LおよびCD30ノックアト(KO)マウスを用いてBCG経気道および腹腔感染実験をおこなった。 【方法】BALB/cおよびC57BL/6背景CD30LKOマウスにBCG(東京株)を経気道または腹腔投与し、感染後14、21、63日目の腹腔内、脾臓、肺の臓器内菌数を測定した。また経時的に抗原特異的CD4T細胞およびCD8T細胞の推移を追うためにAg85または卵白アルブミン(OVA)を発現するBCG株(BCG-OVA)を用い、フローサイトメーターを用いてリンパ球表面マーカー、Ag85、OVA抗原特異的な細胞内IFN-γ産生およびMHCテトラマー陽性細胞の解析を行った。細胞増殖及びアポトーシス感受性の測定を行った。 【結果】腹腔内、肝臓、脾臓、肺の臓器内菌数は、感染早期の7、14日後では、コントロールマウスと顕著な差を認めなかったが、28日目以降では、CD30LKOマウスで肺または脾臓で有意に増加していた。PPDまたはAg85由来のpeptide25特異的CD4+T細胞の産生は、感染28日目以降でKOマウスで著明に減少していた。CD30LのBCG感染後の発現を調べると主にCD4T細胞に発現していた。BCG感染CD30LKOマウス由来のCD4T細胞はCD30L発現P815やCD30L発現T細胞の存在下で抗原刺激によるIFN-γの産生が回復した。 【結論】以上の結果からCD30L/CD30は抗原特異的CD4+T細胞のTh1分化の促進に重要であることが明らかとなった。 続きを見る
9.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 動脈硬化における酸化DNA障害とその防御機構 — Oxidative DNA damage and its defense mechanism in atherosclerosis
鳥巣 久美子
研究期間: 2008-2009
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概要: 酸化DNA障害の蓄積が動脈硬化を増悪させるのかは分かっていない。我々は酸化DNA障害のうち8-オキソグアニン(8-oxoG)に注目し、動脈硬化モデルである.Apoe^<-/->マウスに8-oxoGTP分解活性をもつヒトMTH1を過剰発現させ動脈硬化を調べた。ヒトMTH1-Tg/Apoe^<-/->マウスとApoe^<-/->マウスの全大動脈のOil red O陽性面積は差がなかった。 続きを見る
10.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 新規遺伝子Spredsのマウス造血における機能解析
野波 篤
研究期間: 2007-2009
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概要: 昨年度までで当初の研究計画に記載したSpredsの研究が一通り終了した。この研究の目的は、血液悪性腫瘍に多いRas-MAPK恒常的活性化について、これを負に制御するSpredの機能解析を行ない、治療に関連する知見を得ることが目的であった。本年度はより直接的に、この恒常的活性化シグナルに対する治療方法開発に取り組むこととした。 変異Nrasは古典的な癌遺伝子であるが、unduggableと言われる程その治療法開発は困難であった。そこで我々は、synthetic lethalの概念を利用して、shRNAiでkinase, phosphataseその他をノックダウンすることにより、変異Nrasを持つ細胞の増殖のみを抑制するNras特異的なターゲット遺伝子を同定することとした。候補遺伝子はNRasの上流、下流などNrasそのもの以外、特に薬剤の開発につなげやすいkinase, phosphataseに求めることとした。 <方法>細胞は野生、変異Rasの細胞株3種ずつを用いる。主としてkinase, phosphataseを含む5000以上の遺伝子からなるレンチウイルスshRNAライブラリー(Hahn WC et al, Cell, 2006)により遺伝子をノックダウンする。1つの遺伝子にヘアピンは5-8存在し、1つのwellに1種類ずつヘアピンを加える。培養後、コントロールヘアピンと比較して、変異細胞株のみにおいて増殖を強く阻害したものを候補遺伝子として複数選ぶ。 <結果>現在スクリーニングが終了し、アポトーシス関連遺伝子や機能が十分解明されていないものなど8つの候補遺伝子を選んだ。特にNrasそのものが候補遺伝子のランキングの4番目となっており、これはポジティブコントロールとしてデータの信頼性を示すと考えられる。今後in vitro, in vivoにおいて検証していく予定である。 続きを見る