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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of インド新論理学派諸文献の言語哲学章主題別対照テキストの作成
赤松 明彦
研究期間: 1994
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概要: 1.ガンゲ-シャ作『タットヴァ・チンターマニ』の言語(シャブダ)章のうち、sabdapramanyavada,sabdankaksavada,yogyatavada,asattivada,tatparyyavada,sabdanityatavadaの各本文テキストをまず入力した。従来サンスクリットのテキスト入力用に、諸研究者および申請者によって開発されてきた各種分析プログラムは、いずれも韻文・韻律形式分析用のものであった。申請者は、専門テキストの多くが哲学文献の散文であることもあって、以前から散文形式のテキストの入力方法、およびキーワード検索プログラム等を用いたテキスト分析を模索してきた。今回は、当初、テキスト・データベースの統一形式について、関係する諸研究者と討議を重ねたが、標準化(とりわけ散文テキストに関して)への結論を得ることはできなかった。従って今回は、あくまで散文形式サンスクリット・テキストについての実験的・個人的な試みを行ったに止まる。 2.入力した本文について、まず単純な語彙索引を作成し、各語彙について使用頻度を確かめた。そのうちからキ-・ワード(200語)を選定した。次にこのキ-・ワードを含む「定義文」の抽出を行った。この作業はKWIC形式の語彙索引を作成するのとほぼ同じプロセスで可能であった。 3.今回は『タットヴァ・チンターマニ』本文の上記テキストのみの入力で終わったので、今回抽出した「定義文」による諸注釈文献各部分の主題項目別対照テキストの作成は今後の課題となる。しかし近い将来には、標準化を考慮したデータベースとして公開することが可能となるだろう。 4.バルトリハリの言語哲学の分析に上記の方法を応用して、論文発表した。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of インド古典における言語論の展開の解明とその比較論的考察
赤松 明彦
研究期間: 1999-2000
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概要: 研究実績は以下のとおり. 『ヴァーキヤ・パディーヤ』第二巻の注釈本文のテキスト・データベースを作成し、すでに入カ済みの第一巻、第二巻、第三巻詩節本文、および第一巻注釈(自注とプンヤラージャ注)とそれとを対照しつつ第二巻注釈のテキスト校訂を行った。 『ヴァーキヤ・パディーヤ』第三巻に対するヘーラーラージャの注釈テキストを入力して電子テキスト化する作業を開始した。 作成されたテキストデータベースをもとにして、主として当時の言語論と存在論とに関わる語彙を抽出し語彙研究を行った。たとえばdravya(「実体」)とかguna(「属性」)、kriya(「運動」)、jati(「普遍」)といった語-これらの語は、文法学における語彙であるとともに自然哲学派(ヴァイシェーシカ)などの存在論におけるカテゴリーでもある一を取り出し、そららのこのテキストにおける用法を明らかにした。同時に、関連する他のテキスト、『パダールタダルマサングラハ』、『ニヤーヤ・カンダリー』、『ニヤーヤ・ヴァールティカ』などにおける用法と比較検討した。 本特定領域研究A04班「古典の世界像」班研究会における共同研究でなされた他領域の研究者との議論を通じて、インド古典期における「言語観」を、古代ギリシアや古代中国におけるそれとの比較を通じて考察することができた。 言語哲学に関して現代哲学を代表する思想家であるJ・デリダやジュリア・クリステヴァの思想と、バルトリハリの言語哲学の比較を試みた。特に、言語の起源の問題と、エクリチュールとパロールの問題は、バルトリハリの言語論の枠組みを考える上でも重要な視点であることを確認した。 続きを見る