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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 鱗茎球根作物の球根形成と内生植物ホルモンの消長に関する研究 — Studies on bulb formation and changes in endogenous plant hormones in bulbous plants
上本 俊平 ; UEMOTO Shunpei
研究期間: 1985-1986
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概要: ヒヤシンスおよびテッポウユリでは、鱗片挿しによる出葉反応ならびに内生植物ホルモンの消長から、休眠は冬季の低温によって誘起されることを明らかにし、休眠導入現像と球根形成導入現像には同一性が認められることを明らかにした。 アマリリスにおいては、鱗片挿しにおいても熱帯原生の性質をしめし、20℃以上の高温区において仔球形成ならびにその後の生育は大であり、また外与の植物ホルモンとしてはBA処理が最も効果的であることを明らかにするとともに、従来の繁殖方法である2鱗片挿しと新しい試みである1鱗片挿しとでは仔球の形成過程が異なっていることを顕微鏡観察によって明らかにし、従来不可能とされてきた1鱗片挿しによる繁殖は、ランにおけるプロトコームからの植物体形成と同様な過程を経ることによって可能なことを示唆した。 休眠打破後の生育については、チューリップを用いて研究を行い、花茎の上位節間の伸長期には内生ジベレリン活性が高くなること、アンシミドール処理により上位節間の伸長および内生オーキシン量の増加は抑えられ、【GA_3】処理によって回復されること、ならびにアンシミドール処理もしくは暗黒処理によって内生ジベレリン活性の増加を抑えておくと、IAA処理の効果は小であったが【GA_3】とともに処理することによって大きな伸長促進効果が得られることを明らかにし、すでに明らかにしている下位節間の場合と同様、上位節間の伸長もまたシベレリンおよびオーキシンの双方によって制御されていること、ならびに上位節間および下位節間の伸長を制御するジベレリンはその種類が異なることを明らかにした。 続きを見る
2.
図書
Cover image of チューリップ : ヨーロッパを狂わせた花の歴史
アンナ・パヴォード著 ; 白幡節子訳
出版情報: 東京, Japan. 2001.4. xxx, 270p 大修館書店
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3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of ^1H-NMRによる植物の細胞水の動態モニタリング法 — MONITORING DYNAMIC STATE OF WATER IN PLANT TISSUES USING ^1H-NMR
井上 眞理 ; IWAYA Mari ; 井上 真理
研究期間: 1994-1995
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概要: 物質代謝やイオン輸送などの生体反応は、水を溶媒とした環境内で起きている。そのため、水の物理的性質は、細胞の代謝活性や生理特性を反映しているものと考えられている(Kaku and Iwaya-Inoue 1994)。^1H-NMR(プロトン-核磁気共鳴)は生体系における水の状態変化の研究に有効な方法であり、自由水密度や縦緩和時間(T_1)を測定することによって、インタクトな生体試料における水の分布及び動的状態を無侵襲的に調べた。本年度は矮性エンドウ胚軸チューリップ球根及びクロマツ葉を用い、温度や生物的ストレス下での水の動態を調べ、その要因及び生理的意義について明らかにした。1)ジベレリン欠損ミュータントである矮性エンドウは野生種との細胞長の違いにもかかわらず、T_1値は等しいことから、水ポテンシャルには違いはないものと思われ、矮性発現には微小管の配向が決定する細胞壁の力学的性質の寄与が示唆された(井上・本岡 1995)。また、温度ストレス及び乾燥ストレスに対して耐性をもつ矮性エンドウのT_1は特異的な緩和挙動を示したことから、防御機構を働かせることによって、細胞内の生理代謝を維持しているものと思われた。2)低温処理がチューリップ球根の正常な花茎伸長への機構について、MRIにより水の動態を検討した(井上ほか5名1995)。その結果、鱗葉の表皮周辺に限られていた自由水が低温処理によって鱗葉全体に広がることを明らかにした。処理開始時に表皮周辺に認められた自由水の局在場所は澱粉粒を含んでいない皮層細胞に対応していたことから、水分子の運動性が押さえられ低いMRIシグナルに寄与していると考える。また、低温処理により呼吸が抑制され、転流率も低いため鱗葉内に糖が蓄積することを明らかにした。即ち、鱗葉内の細胞の浸透圧が高くなることによって、表皮周辺の貯水組織から水の取り込みを促進し、鱗葉全体での自由水密度及び水分子の運動性の増加につながるという仮説を提唱した。3)生物的ストレスがT_1に及ぼす影響については、クロマツの葉におけるマツノザイセンチュウによる傷害応答を調べた。マツノザイセンチュウの侵入は、含水量の減少よりも早い段階でT_1の短縮を引き起こすことから(井上・池田未発表)、松枯れ病の傷害発現モニタリング法として適用の可能性及びその要因について組織化学的手法により検討した(池田武文ほか2名 1994、Ikeda and Kiyohara 1995)。 続きを見る