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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 薬物代謝第一相および第二相酵素の機能的相互作用に関する検証 — Evidence for functional interaction between phase I and phase II drug metabolizing enzymes
山田 英之 ; YAMADA Hideyuki
研究期間: 2002-2004
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概要: 薬物代謝第一相酵素と第二相酵素の機能的連携を明らかにする目的で研究を行った。まず、第一相酵素同士の相互作用を解析した。共鳴プラズモン解析を用いた、シトクロムP450(P450)とミクロゾーマルエポキシドヒドロラーゼ(mEH)のタンパク質間相互作用解析により、mEHの機能が調節されることが示唆された。多くのP450分子種は、isoformに関わらずmEHと連関するが、なかでも特定のP450分子種に、mEHと連関し、強く活性化する性質があった。P450によるmEHの活性化作用は、mEHの基質の種類によって異なっていた。また、第一相酵素P450と第二相酵素UGTの機能的連携についての検討結果から、何種類かのUDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)isoformに対して、P450は、P450-UGT相互作用を介して、基質供給装置的な働きをしている可能性がある。さらに、ヒト肝臓の主要なP450であるCYP3A4は、ヒト肝臓の主要なモルヒネ代謝酵素UGT2B7とタンパク質-タンパク質相互作用することが明らかになった。CYP3A4は、in vitroでUGT2B7機能を調節し、モルヒネの二つのグルクロン酸抱合体、モルヒネ-3-グルクロニド(M-3-G)とモルヒネ-6-グルクロニド(M-6-G)生成比を変える。すなわち、UGT2B7によるモルヒネグルクロン酸抱合の位置選択性に影響を与え、鎮痛作用を失った代謝物M-3-Gの生成を有意に低下させ、活性代謝物M-6-Gの生成を有意に増加させた。本研究では、UGT機能がP450によって制御されることを初めて明らかにした。薬物代謝第一相酵素と第二相酵素には機能的なタンパク質-タンパク質相互作用があり、薬物代謝酵素複合体として広範な代謝に対応しているとする所期の仮説が支持された。 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of ダイオキシン後世代毒性の新規仮説:αーリポ酸要求性反応の障害
山田 英之
研究期間: 2009
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3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of コレステロール機能の新たな側面:生体防御システムの調節因子としての役割
山田 英之
研究期間: 2003-2004
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概要: 薬物代謝型P450によるコレステロールの代謝並びにCYP2B発現に及ぼすコレステロール代謝物の影響について検討を行った。その結果、ラット肝20,000×g上清によるコレステロールの代謝において、CYP3A誘導剤であるデキサメサゾン(DEX)を処理することによりコレステロールの代謝率が増加することが明らかとなった。このことから、コレステロール代謝にCYP3Aの関与が示唆された。ラット肝初代培養細胞を用いた実験において、フェノバルビタール(PB)によるCYP2Bの誘導コレステロール酸化体が抑制することが観察された。また、抑制効果を持つものは、コレステロール脱水素体が更に水酸化を受けた構造であることが示唆された。ステロイド骨格の脱水素化に関わる酵素の一つとして、3β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素(3β-HSD)がある。若し、上記の推定が真実であれば、3β-HSD機能の阻害によってCYP2B誘導が促進されることが予想された。そこで、これを更に確かめるため、3β-HSD阻害剤であるトリロスタンを用いて検討した。その結果、ラット肝初代培養細胞におけるPB-依存的CYP2Bの誘導は、トリロスタンの併用によって健著時増加し、推定を支持する結果得られた。 以上の結果より、生体におけるコレステロールの代謝にはCYP3A分子種が関与している可能性、更にコレステロール代謝物の中に、CYP2Bの発現制御を担う物質があることが示唆された。これらの知見は、CYB2B誘導機構の解明において貴重な情報になり得ると考えられた。本研究での成績で明らかにした、DEXによるコレステロール代謝率の増加をあわせて考察すると、CYP3Aが合成する代謝物の中にCYP2B発現制御を担う物質が存在すると推測された。 続きを見る
4.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of ダイオキシンによる性未成熟のインプリンティングとその機構 — Dioxin-induced imprinting of sexual immaturity and its mechanism
山田 英之 ; YAMADA Hideyuki
研究期間: 2007-2009
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概要: 環境汚染物質2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン(TCDD、ダイオキシン)を妊娠ラットへ投与後、胎児への影響を調べた。TCDD曝露は胎児・性腺の男性/女性ホルモン合成を障害し、これが原因で出生、成長後の交尾行動能力を低下させることを明らかにした。また、これらの障害はTCDDが脳下垂体ホルモンである黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンを低下させることに起因することも実証できた。 続きを見る
5.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of ダイオキシンによる性分化抑制:エピジェネティック制御とメタボロームへの障害と機構
山田 英之
研究期間: 2012-2014
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6.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of ダイオキシン毒性機構の新展開:ロイコトリエンB4増加の毒性学的意義と油症との関連
山田 英之
研究期間: 2012-2013
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7.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 環境汚染物質による性未成熟のインプリンティングと育児破綻の分子機構
山田 英之
研究期間: 2012-2016
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8.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 覚醒アミンのN‐酸化による代謝に関する研究
山田 英之
研究期間: 1983
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9.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of CYP2B P450誘導機構解明の新展開:誘導不全変異ラット遺伝子と転写因子の解析 — A novel approach for the mechanism of CYP2B induction: A study using mutant rats that lack response to the PB-mediated induction of CYP2B2 and the analyses of the gene structure and transcription factors
山田 英之 ; YAMADA Hideyuki
研究期間: 2000-2001
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概要: CYP2Bサブファミリーに属するチトクロームP450(P450)はフェノバルビタール(PB)等の外来化学物質によって誘導されることが知られている。この誘導の機構についてはまだ多くが未解明である。本学動物実験施設で繁殖していたSD(Qdj : SD)ラットは、PB処理によってもCYP2B2の誘導が起こらない変異ラットである。本ラットはCYP2B P450の発現制御機構を解析する上で極めて貴重と考えられ、誘導不全の原因を解明できれば、問題の解決に資することが期待できる。そこで申請者はこのようなアイデアを基に本変異動物の遺伝子構造解析を中心にして解析した。その結果、Qdj : SDラットでの誘導不全の原因はエクソンでの塩基置換や欠失等に基づく変異タンパク質の生成によるものではないことを確認した。また、誘導に重要な役割を持つと言われている誘導剤応答性配列(PBREM ; Phenobarbital-Responsive Enhancer Module)を含む遺伝子上流の約4.7kbpにも重大と考えられる変異は認められなかった。PBREM結合性の転写因子の機能不全をも考え、ゲルシフトによる分析を行ったが、野生型ラットと同様のDNA-核抽出物結合が確認された。一方、Qdj : SDラットのCYP2B2 mRNA発現量を薬物未処理の野生型ラットと比較した結果、前者の発現量は1/10以下であった。これらの結果を総合して、Qdj : SDラットのCYP2B2が誘導剤に応答しない理由は、1)イントロン等の今回調査した以外の遺伝子領域に欠陥が存在するか、あるいは2)PBREM結合性のもの以外の転写制御因子の欠陥であることが明かであると考えられた。また、誘導不全は誘導剤に対する応答性というよりは、基礎発現の障害に起因することが強く示唆された。 続きを見る
10.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of プロラクチン発現低下を起点としたダイオキシン後世代毒性発症機構の解析 — Mechanism underlying reproductive and developmental toxicity by dioxin : the role of a reduction in prolactin as an initial defect
山田 英之 ; YAMADA Hideyuki
研究期間: 2010-2011
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概要: 高毒性ダイオキシン(2, 3, 7, 8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン; TCDD)が育児母の脳下垂体・プロラクチン(PRL)低下、並びに児の脳下垂体・成長ホルモン(GH)低下を介して児の成長停滞を惹起する可能性について研究を行った。妊娠15日目の母ラットにTCDD(経口、1μg/kg)を与えて検討した結果、出生直後の出生児死亡には胎児.新生児のGH低下が、また出生後の成長遅滞や未成熟の固着には育児母のPRL低下等の他の要因が寄与する可能性が推定された。 続きを見る