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1.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 流域生態系水循環モデルと水資源管理システムに関する研究 — Research on the hydrological cycle model of basin ecosystem and the system for water resource management
小川 滋 ; OGAWA Shigeru
研究期間: 2001-2002
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概要: 本研究では,水循環における「流域生態系」の意味・意義を明らかにし,土地利用別「生態系水循環モデル」と「総合流域生態系水循環モデル」による流域水資源管理システムの構築を行うことを目的とした.フィールド調査・研究で検証を行い,森林,耕地における蒸発散量及び河川水質の形成機構についての研究を進め,上流流域を被覆する植生の質や量が,下流河川水の水質と流量特性に与える影響を評価した.さらに,地下水の水質形成,沿岸海域における河川水流入の影響評価も行った. 流域を被覆する植生は,様々な形で流出特性に影響を与えていた.山火事跡地の二次遷移の進行に伴う流出特性の解析より,山火事の後には河川流出量が増大し,植生の回復に伴って流出量が減少した.一方,渇水時の流量はむしろ植生回復後に増加する傾向があった. 各個別生態系ごとの水の量と質の受け渡しのシステムをモデル化する過程で,閉鎖水域系への,森林からの栄養塩負荷の影響を明らかにするために,閉鎖性水域の富栄養化の主な原因物質である窒素とリンに主眼を置き,森林域からの年負荷量を見積もった.森林は栄養塩類のソースとして働いており下流の栄養塩循環に無視できない影響を与えていることを示した.流出形成に及ぼす森林の雨水遮断・蒸発散分布の影響を評価し,その空間分布を評価する上で,樹冠・林冠形態の適切な評価が重要であることを示した. 森林・耕地における蒸発散量を,ペンマン-マンティース式を利用して推定し,農林地における水の動態を明らかにすると同時に水管理及び制御方法を提案した.物質循環における地下過程の重要性の指摘,沿岸海域生態系保全のための環境モニタリング総合指標の提案も行った.これら一連の研究を通して,長期生態系研究の重要性が示唆された. 続きを見る
2.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 流域生態圏における水・熱・物質循環の長期変動モニタリングと広域比較研究 — The long term monitoring of the water, heat, material circulation in the basin-ecosphere and comparative study on the large srea.
小川 滋 ; OGAWA Shigeru
研究期間: 2003-2005
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概要: A.「森林流域水収支データベースの公開と流域気象環境モニタリングデータの公開と解析」に関して以下の研究を行った. 1.全国レベルの長期モニタリングのための森林環境計測体制の整備と維持 過去3期にわたって観測されてきた全国大学演習林における水・物質循環の観測を継続し、広域モニタリングの長期間継続観測を維持した.必須条件として、既存の流域単位の雨量・流量・水質観測を基礎情報とし、全演協物質動態観測研究の維持とウェザーステーションにおける気象観測の計測システムによるモニタリングデータの公開を行った(全国森林気象データベース,水文データベース,水質データベース). 2.水循環観測データの情報公開システム 観測データの継続的な登録・公開を行った.水循環に対する森林の機能を空間的枠組みから説明するための空間情報に位置づける地理情報システムを公開している.さらに,ILTER参加への展開として、XMLデータベースおよびXMLサーバをデータベースサーバー上にデータベースとして,「生態系データベース」を公開した. 3.これらのデータベースは,全国大学演習林協議会でLTFHR運営委員会を組織し,環境モニタリングのなかの全演協LTFHRデータベースとして,「全国森林気象データベース」,「水文データベース」,「水質データベース」,「GISデータベース」,「生態系データベース」が,全演協ホームページの環境モニタリングページで公開されている. B.流域圏モニタリングの構築とアジアでのモニタリンググループとの連携について,以下の研究を行った. 流域全体のモニタリングを考えるためには、森林域以外の広い範囲でのモニタリングデータとの連携が必要である。平成17年度は、九州大学演習林を中心に博多湾に注ぐ多々良川流域圏におけるモニタリングシステムのについて,第6回ILTER東アジア-太平洋地域ネットワーク会議で研究発表を行った. C.流域圏モニタリングに関するシンポジウムの開催 流域圏におけるモニタリングに関するシンポジウムを,平成17年,研究代表者及び研究分担者を中心に,広く森林流域の環境モニタリングに関心のある人たちに呼びかけ,名古屋大学で開催した.シンポジウムでは,モニタリングデータの蓄積や公開データベース,広域比較研究について紹介し,アジアでのネットワークのシステムを構築について議論が行われ,報告書としてまとめ,参加者等に配付をおこなった. 続きを見る
3.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 山地小流域における中間流出機構のモデル化に関する実験的研究
小川 滋
研究期間: 1976
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4.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 新静脈圧測定装置並びに静脈波記録装置の開発及び静脈系循環障害における臨床的実験的研究
小川 滋
研究期間: 1967
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5.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 新静脈圧測定装置及び静脈波記録装置の開発並びに静脈系循環障害における臨床的実験的研究(II)
小川 滋
研究期間: 1968
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6.
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 土砂災害警戒避難システムのソフト化に関する研究 — Research on soft system for warning- evacuation for sediment-related disaster
小川 滋 ; OGAWA Shigeru
研究期間: 2000-2002
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概要: 本研究課題は、土砂災害の軽減防止のために、実効性のある警戒避難システムを構築することである。そのサブシステムとして(1)土砂災害に関する気象情報システム、(2)気象条件による警戒・避難情報、(3)崩壊予測システム、(4)警戒避難情報管理システムについて、研究を進めた。 各項目の研究成果は、次のようである。 (1)土砂災害に関する気象情報システムとして、地上降雨情報についてインターネットを利用してリアルタイムで豪雨を表示するシステムを開発し、その利用実態を調査した。また、地域での気象情報システムの事例について、調査検討した。 (2)気象条件による警戒・避難情報については、インターネット警戒避難情報を目的とした土砂災害発生のメソスケール気象条件を明らかにし、短時間降雨予測をもとにした土砂災害基準雨量算定方法を明らかにした。 (3)土砂災害予測システムでは、表層崩壊発生予測手法について、データベース構築のための情報取得方法を検討し、事例調査を行った。また、崩土による災害危険範囲の予測モデルを開発した。さらに、広域崩壊予測モデル(統計モデル)と狭域崩壊予測モデル(物理モデル)を組み合わせた新たな土砂災害警戒避難のためのモデルを開発し、事例適用によって検証した。 (4)警戒避難情報管理システムとして、本研究グループで土砂災害警戒避難の判定を行うための、双方向の雨量観測情報収集・伝達システムを作成し、事例検証を行った。また、双方向型の警戒避難情報システムを開発した。 続きを見る
7.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 異常渇水の長期化による森林流域環境の影響評価と今後の流域管理に関する研究 — A study on the forest environment changes by long term extreme drought and headwater watersheds management measures for water conservation -A case study of Matsuyama city-
小川 滋 ; OGAWA Shigeru
研究期間: 1995-1996
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概要: 本研究の目的は、自然生態系に適応した適正で健全な地方文化都市を目指した流域管理の施策・対策を提言するために重要水源地流域の森林流域の評価を行うことである。平成8年度は、ダム水源流域のリモートセンシングによる植生活性度評価、水源流域の降雨流出過程での土壌水分の変化と流出特性、水源流域の植生変化が流況特性に及ぼす影響、水源林の整備方法に関する研究を行った。その研究成果は以下のとおりである。 1.四国ダム水源地6流域の1994年と1995年の水文資料について、流況解析をおこない、流況に異常渇水年の影響が残っている流域と回復した流域を安定化率を用いて判定した。また、異常渇水年、平年(1989年)、1995年の衛星データを用いてNDVI値を比較したところ、尾根部の森林植生が異常渇水によって活性度が低下し、谷部の森林植生は影響を受けていない傾向が見いだされた。さらに、異常渇水年に影響を受けた翌年の森林植生回復の有無が斜面単位で判定された。これら斜面単位での差異は、今後の森林管理のあり方に対する基礎的資料であることを示した。 2.瀬戸内の江田島3流域において、源流部斜面の上部と下部に、土壌水分計を各4深度に設置し、降雨流出に伴う土壌水分変動の観測を行った。渇水年に低水部が異常減水しなかった健全流域と林野火災を受けた流域との比較では、降雨による浸透に伴う各土層深度の水分動態に差異があり、健全流域では深部への浸透量が多いことが推定された。 3.東京多摩川小河内ダム水源流域の流況資料と森林植生の変化との解析から、森林植生の増加に伴う年損失量の増加、伐採の減少と平水量の増加の関係が見いだされた。 4.愛媛県における具体的な水源林の整備指針の策定を行い、具体的に市町村が中心となって水源林を整備する実践的仕組みとその技術的指針を作成した。 続きを見る
8.
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Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
Cover image of 森林場における水(質と量)・エネルギー循環の素過程の定量化と総合モデルの構築 — Quantification and integrated modeling of water(quality & quantity) and energy circulations in forests
小川 滋 ; OGAWA Shigeru
研究期間: 1998-2000
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概要: 本研究は、森林における水・エネルギー循環と連結した物質循環の研究に波及させ、森林環境影響評価に関係する国内外の研究の発展に貢献する意図をもって行われた。具体的には、森林場(小流域スケール、あるいは2km〜20kmのメソスケール)での各循環の素過程を定量的に解明し、水量、水質、およびエネルギー循環プロセスの相互の関係を明らかにし、互いの循環への変換系を構築し、総合的な水・エネルギー循環システムモデル(SPACモデル)を開発することを目的とした。 九州大学福岡演習林に,共同観測プロジェクトを基盤として「水・エネルギー循環動態観測試験地(3次元超音波風速温度計、樹液流計測、土壌水分量計測、酸性降下物計測、林内雨・樹幹流計測、浸透流出水計測など)」を整備し、詳細で精密な観測に基づいて、以下について検討した。 (1)それぞれの素過程の正確で詳細な現象の定量的な観測をもとに、各循環システムの素過程の動態を定量的に明らかする。 (2)観測データをもとにした基礎理論モデルを作成し、数値シミュレーションによって、現象を一般的に明らかにする。 (3)各循環の要素量で、相互に同定でき、相互に変換可能な「蒸発散量」、「潜熱量」、および「土壌水分量」を共通物理量として、水収支、エネルギー収支に伴う水分量の変動と水質変化、それらの相互変換システムを明らかにする。 (4)森林場の各循環の入力に反応する総合的な水・エネルギー循環モデルを構築し、降雨、日射によって生じる各循環の動態を総合的に明らかにし、蒸発散量、水分動態の量と質をもとに、森林が水・エネルギー循環過程において環境に与える影響評価を可能とする。 これらの研究によって、従来、個別にしかシミュレーションできなかった各循環システムを,各循環の影響を総合的に評価できる水文モデル(SPACモデル)を構築した。 続きを見る