急性散在性脳脊髄炎における分子遺伝学的病態解析

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急性散在性脳脊髄炎における分子遺伝学的病態解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
The molecular genetic analyses of acute disseminated encephalomyelitus
責任表示:
鳥巣 浩幸(九州大学・大学病院・助教)
TORISU Hiroyuki(九州大学・大学病院・助教)
本文言語:
日本語
研究期間:
2005-2007
概要(最新報告):
1.症例集積と検体採取 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)例集積のために、小児神経学会評議員の勤務する90施設と78大学病院神経内科に対し、研究への参加を呼びかけた。15施設が参加に同意し、各施設の遺伝子倫理委員会で本研究が承認された。承認後、文書による同意を得たADEM患者の臨床資料を収集し、採取血液よりDNAを抽出した。 2.ADEM患者の臨床像 平成19年度末までにADEM31例(男15女16)を集積した。発症年齢(中央値)は7歳(11か月〜51歳)で、23例が感染後、4例がワクチン接種後であった。74%に発熱を認め、歩行障害(58%)、意識障害(45%)で発症し、軽度の炎症所見(白血球数平均11,000/μl、CRP平均0.84mg/dl)と髄液細胞増多(平均92/μl)を認めた。病変は皮質下白質(57%)、脳室周囲白質(63%)、脳幹(43%)、小脳(33%)、脊髄(27%)に認められた。この結果は福岡県での我々の調査結果と大きな相違なく、日本人ADEMの臨床像が比較的一様であることを示すと考えられる。 3.ADEM患者DNAの遺伝子多型解析 ADEM患者のDNAを用いて、多発性硬化症(MS)の代表的な疾患感受性遺伝子について遺伝子多型解析を行った。CTLA4遺伝子やVDR遺伝子の相関解析では、患者群と対照群との間に統計学的有意差は認められなかった。また、MSの大規模集団でのゲノムワイド研究でMS感受性を示された、HLA-DRA遺伝子、IL2RA遺伝子およびIL7R遺伝子に存在する一塩基多型(SNP)に関しても、患者群と対照群で相関解析を行ったが、報告SNPの遺伝子型頻度とアレル頻度の有意な相違は認められなかった。遺伝子解析からは、ADEM患者の遺伝的素因はMS患者と異なる可能性があり、免疫学的病態の相違を反映している可能性がある。 続きを見る
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