中南米の民主国家建設における先住民文化運動の役割

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中南米の民主国家建設における先住民文化運動の役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
The Role of Indigenous Peoples in Rebuilding Democratic Nations in Latin America
責任表示:
太田 好信(九州大学・大学院・比較社会文化研究院・教授)
OTA Yoshinobu(九州大学・大学院・比較社会文化研究院・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
2001-2003
概要(最新報告):
本研究では、グアテマラ、ニカラグア、メキシコ、ならびにボリビアにおける国家と先住民社会との関係が、それぞれどのように変貌をとげているのか、具体的に実地調査をとおして明らかにした。まず、研究代表者と研究分担者は、中米のグアテマラ共和国で集中調査をおこなった。1996年末に和平合意が達成され、内戦が「軍による民族虐殺(ジェノサイド)」であったという判断がくだされた。ここでの課題は、過去の記憶-マヤ民族の虐殺-をどう対処し、民主国家へと向かうかという問題である。政治と文化の境界領域でも、過去の記憶を回腹する実践があった。たとえば、秘密墓地の発掘が一例である。 飯島と狐崎は、そのような文化と政治の境界線に注目した調査をニカラグア、メキシコ、ボリビアでおこなった。具体的には、飯島はニカラグアの法令445号が大西洋岸の先住民に与える影響を調査した。さらに、飯島はメキシコのサパティスタ運動は、政府との交渉が頓挫しているが、これまで以上に「政治的自立」が彼らの主張の大きな部分を占めるようになったことを明らかにしている。狐崎はボリビアで、政府の対外政策に敵対する先住民運動がボリビアのナショナリズムに回収局面について注意を喚起している。とくに、グアテマラから報告されたケースと比較し、ボリビアではいまだに先住民運動が対外政策に利用される歴史が不変であることに驚きを覚える。 本研究では、これらの4か国における先住民運動の展開を比較検討したが、共通点として人権や内戦被害の補償という政治的主張が文化により正当化される傾向がより顕著に見られることである。これは、近年地球規模で見受けられる傾向として注目に値する。イスラムという政治的アイデンティティも、目的や方向は異なるものの、きわめて類似した傾向である。 続きを見る
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