血管平滑筋細胞の増殖促進因子Gas6の作用機構の解析

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血管平滑筋細胞の増殖促進因子Gas6の作用機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
水野 健作(九州大学・理学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998
概要(最新報告):
私達は、受容体型チロシンキナーゼSkyを同定し、さらにそのリガンドがGas6(product of growth arrest-specific gene 6)であることを明らかにした。Gas6は、抗血液凝固因子であるプロテインSに類似した構造を持ち、Skyばかりではなく、Skyに類似した構造を持つAxlやMerとよばれる受容体に対してもリガンドとして機能する。Gas6は、ラット血管平滑筋細胞のトロンビンやリゾホスファチジル酸による増殖を強化するgrowth potentiating factor活性を持つ。本研究では、Gas6による血管平滑筋細胞の増殖促進作用の分子機構を明らかにするとともに、Gas6の有効なアンタゴニストを開発し、血管平滑筋細胞の過増殖を抑制する拮抗阻害剤を開発することを目的として、以下の研究を行った。 1) 血管平滑筋細胞にはAxlが発現していることを見い出した。 2) Axlの細胞外ドメインとlgGのFc領域の融合蛋白質Axl-Fcを発現、精製した。Axl.Sky発現CHO細胞株に対して、Gas6添加によるAxl,Skyのチロシン自己リン酸化促進能をAxl-Fcが阻害するか検討した。その結果、4nM Gas6の添加によるSkyの自己リン酸化促進能は、1-2nM程度の低濃度のAxl-Fcにより著しく阻害されることを見い出した。 3) ラット血管平滑筋細胞に対する、Axl-Fcの存在、非存在下でのトロンビンの増殖促進効果を検討した。その結果、Axl-Fc(2nM)を同時添加することによって、トロンビンによる血管平滑筋細胞の増殖促進効果は著しく阻害されることを見い出した。 以上の結果から、Gas6の受容体の中で、最も親和性の高いAxlの可溶型受容体であるAxl-Fcは、Gas6をsequesterすることにより、内在性Gas6に対する有効な阻害剤として機能することが示唆された。 続きを見る
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