傷害血管壁再構築におけるTGF-βおよび細胞外マトリクスの動的役割 組換えアデノウィルスを利用した血管壁遺伝子導入による分子細胞生物学的解析

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傷害血管壁再構築におけるTGF-βおよび細胞外マトリクスの動的役割 組換えアデノウィルスを利用した血管壁遺伝子導入による分子細胞生物学的解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
上野 光(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998
概要(最新報告):
1. 細胞外マトリクスの産生・蓄積が血管壁の硬化(弛緩反応の低下)と内腔の狭窄の主因であり、この過程はTGF-βで制御されている可能性が高い。この仮説を検証するために、TGF-βの作用を特異的に抑制できる変異型TGF-β受容体産生アデノウイルスを作製し、傷害血管壁への導入を開始した。 2. 変異型TGF-β受容体遺伝子を肝臓線維症モデルに導入したところ、肝臓線維化が著明に抑制され、血清中の肝細胞酵素は低値に保たれ、全例肝不全から救命できた。不可逆的線維化におけるTGF-βの中心的役割を実証するとともに線維化の抑制が治療的であることを初めて明らかにした(論文印刷中)。TGF-βの役割解明での上述の戦略の有効性が検証できた。 3. 受容体の細胞外ドメインのみの可溶型受容体を過剰発現させるとリガンドを吸着してその作用を抑制できる。生体内でもこの戦略が有効か否かを肝臓線維化モデルで検証したところ、変異型受容体と同様の抑制効果を観察し得た(論文投稿中)。可溶型受容体の導入は標的臓器とは離れた組織(筋肉)でも同様の抑制効果が得られた。この戦略では標的臓器の一部の細胞に遺伝子導入されればよいばかりか、全く離れた部位への導入でもよいことになる。短時間内に遺伝子導入を行う必要のある血管壁への遺伝子導入ではとくに重要な知見である。 4. 研究計画で予定していたいくつかの新しい発現ベクターの作製に成功した。 続きを見る
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