マルケスパン膜蛋白質の立体構造形成機構

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マルケスパン膜蛋白質の立体構造形成機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
阪口 雅郎(九州大学・大学院医学系研究科・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998
概要(最新報告):
小胞体は真核細胞の主要な膜系の膜タンパク質の合成と立体構造形成の場である。本研究では、小胞体における膜タンパク質のトポロジーを規定する原理について、以下のことを明らかにした。 【1】 マルチスパン型膜蛋白質のトポロジー形成を説明する新しいモデルの実証:“I型シグナルアンカー配列"はリボソームを小胞体に標的化し、合成途上にある新生タンパク質のアミノ末端側を膜透過させる機能をもつ。膜を貫通する多数のα-へリックス(膜貫通セグメント)をもつ、いわゆるマルチスパン膜タンパク質の立体構造形成過程で、このユニークなシグナル配列が、そのカルボキシル末端側に存在する疎水性の低いセグメントを強制的に膜内に引き込むことができることを実証した。この機能によって、親水的なセグメントすら膜貫通トポロジーを形成できることが示され、従来説明できなかった疎水性の低いセグメントの膜貫通トポロジーの形成メカニズムが解き明かされた。 【2】 “赤血球Band3"のトポロジー形成機構: 赤血球のBand3蛋白質は、12本の膜貫通セグメントを有する典型的なマルチスパン型膜蛋白質である。それぞれのセグメントのトポロジー形成機能を評価した結果、各セグメント単独では膜との相互作用が不十分であり、膜内に組み込まれ得ないケースが多くあることが判明した。これらのセグメントでは、近接するセグメント間の相互作用によって膜内配向が決まるケースや、それらのカルボギシル末端側にあるセグメントの“I型シグナルアンカー配列"の機能によって膜内に組み込まれるケースがあることが示された。後者のケースは【1】で示した新しいモデルをさらに実証するものとなった。 続きを見る
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