タンパク質の細胞内局在化・機能発現と生体金属イオン

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タンパク質の細胞内局在化・機能発現と生体金属イオン

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
藤木 幸夫(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998
概要(最新報告):
哺乳動物ペルオキシソームの形成には,変異細胞相補性群解析から14以上の遺伝子が必要とされる。私たちは先に,ペルオキシソーム形成因子-1(PAF-1,統一名Pex2p)をコードする遺伝子PEX2をクローニングし,PEX2がペルオキシソーム欠損症F群の病因遺伝子であることをはじめて証明した。Pex2pは,そのN-末端及びC-末端を細胞質側に向けた真在性ペルオキシソーム膜蛋白質であり,C-末部には亜鉛フィンガーの一種,RINGフィンガー(C_3HC_4モチーフ)が存在する。以下,今年度研究成果の概要を述べる。 1) ペルオキシソーム形成因子PEX12のクローニングとC末端RING fingerモチーフの重要性 CHO変異細胞ZP109に対しペルオキシソーム形成異常を相補するcDNA探索の結果,PEX2と同様にC-末部RINGフィンガー(C_3HC_4のうちCys5ヶのみ)をコードする新規相補遺伝子PEX12が得られ,40-kDaペルオキシソーム真在性膜タンパク質をコードしていた。PEX12がヒトペルオキシソーム欠損症第3群の原因遺伝子でありその変異を患者3例同定したが,いずれもC末RING fingerモチーフを欠失するホモ接合型ナンセンス変異であった。このことおよびRING fingerモチーフ(C_3HC_4)のsite-mutation解析より,C末RING fingerモチーフがペルオキシソームへの局在化ではなく相補活性に必須なドメインであることが示唆された。 2) 新規なヒトペルオキシソーム形成因子cDNA,PEX10のクローニングとその解析 これまでに私達は変異剤処理した動物培養細胞(CHO細胞)からペルオキシソーム欠損性変異細胞を分離し,これらの細胞におけるペルオキシソーム形成の回復活性を持つcDNAとして,機能相補発現クローニング法によりPEX1,PEX2,PEX6,PEX12,PEX19を単離している。今回,まだ哺乳動物では未同定のPEX10に着目し,アミノ酸配列の類似性からDatabase上で検索(EST search)を行い,326アミノ酸からなるORFを含むヒトPEX10cDNAのクローニングに成功した。ヒトPEX10タンパク質はC末端にRING fingerモチーフを持つペルオキシソーム膜タンパク質であること,さらにはPEX10がペルオキシソーム欠損症相補性B群の原因遺伝子であることも明らかにした。 続きを見る
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