冠動脈硬化病変の退縮をもたらす細胞内治療法の開発

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冠動脈硬化病変の退縮をもたらす細胞内治療法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Development of intracellular therapy to induce a regression of coronary arteriosclerotic lesions
責任表示:
竹下 彰(九州大学・大学院・医学研究院・教授)
TAKESHITA Akira(九州大学・大学院・医学研究院・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998-2000
概要(最新報告):
1.ブタ大腿動脈のバルーン傷害後、同部ではRho-kinaseのmRNA発現および活性の亢進が生じることを認めた。また、adenovirusをvectorとした変異型Rho-kinaseの遺伝子導入により、バルーン傷害後の内膜肥厚が抑制されることを認めた。 2.ブタ冠動脈を外膜側からMCP-1と酸化LDLで慢性に刺激すると、内膜肥厚・収縮性血管リモデリングを伴う冠動脈硬化病変が形成されることを認めた。このモデルでは、外膜に出現したマクロファージが経時的に内膜方向へ遊走し泡沫細胞化することを認めた。このモデルに、Rho-kinase阻害薬であるfasudilを経口投与したところ、動脈硬化病変の形成が著明に抑制された。また、Rho-kinase活性やマクロファージの遊走が抑制されていることを確認した。 3.ブタ冠動脈を外膜側から代表的炎症性サイトカインであるIL-1βで慢性に刺激すると、同部に収縮性血管リモデリングと過収縮反応を伴う冠動脈硬化病変が形成される。このモデルにfasudilを経口投与したところ、興味深いことに、血管リモデリングが退縮し、冠動脈過収縮反応も消失した。この作用は、休薬後も引き続いて認められ、Rho-kinaseの長期抑制により、冠動脈硬化病変の形態的・機能的退縮が生じることが確認された。 4.上記の現象をさらに確認する目的で、IL-1β治療部位に変異型Rho-kinaseを遺伝子導入したところ、やはり、同様に、冠動脈硬化病変の形態的・機能的退縮を認めた。 上記のように、Rho-kinaseを長期間抑制することにより冠動脈硬化病変の退縮が惹起されることが示され、同分子が新たな動脈硬化治療の標的になりうる可能性が示された。 続きを見る
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