胸腺内免疫寛容誘導法におけるシグナル伝達機構の解析と大動物への応用

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胸腺内免疫寛容誘導法におけるシグナル伝達機構の解析と大動物への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Analysis of Signal Transduction and Application to Larger Animals of Intrathymic Tolerance Induction
責任表示:
中房 祐司(佐賀医科大学・医学部・助教授)
NAKAFUSA Yuji(佐賀医科大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998-1999
概要(最新報告):
本研究では胸腺内ドナー特異的寛容誘導モデルを用いて胸腺内未熟T細胞のアロ抗原認識におけるの詳細な解析行うことを目的とした。 心移植モデルにはラット同種異所性(腹腔内)心移植を用い、胸腺内免疫寛容誘導のため、LEW心移植の21日前に25×10^6個のLEWドナー脾細胞をBUFレシピエント胸腺内に、また、同時に1mlのALSを腹腔内に投与した(IT+ALS)。チロシンキナーゼ阻害剤(ゲネスチン)、カルシニューリン阻害剤(サイクロスポリンA、タクロリムス)を用いた寛容誘導阻害実験にて、胸腺内免疫寛容誘導に必須の胸腺細胞内蛋白を同定を進め、心移植片生着日数および細胞傷害活性、IL-2産生能を調べた。さらに、ALSによるリンパ球減少効果と胸腺細胞発達に与えるこれらの薬剤の影響を調べるため、経時的にリンパ球数計測およびフローサイトメトリーによる細胞分画の割合計測を行った。 IT+ALSによりドナー特異的免疫寛容が誘導されることを再確認した。寛容誘導時でのチロシンキナーゼ阻害剤投与では寛容誘導が阻害され、カルシニューリン阻害剤投与では寛容誘導が阻害されないという結果が得られた。チロシンキナーゼ阻害剤投与による寛容誘導阻害は寛容誘導早期のみに認められ、IT+ALS処置7日目以後の投与ではこれが見られなかった。また、チロシンキナーゼ阻害剤投与やカルシニューリン阻害剤投与はALSによる末梢や胸腺内のリンパ球減少効果は影響を受けていないことも明確になった。さらに、ゲネスチン、サイクロスポリンAは胸腺細胞発達段階において胸腺細胞分画に影響を与えていなかったが、タクロリスムはポジティブセレクションを障害することを示唆する結果が得られた。 以上より、我々のモデルにおける寛容誘導にはレシピエント胸腺細胞内のチロシンキナーゼの活性化は必須であるが、カルシニューリンの活性化は必須ではない考えられた。 続きを見る
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薬剤誘導性免疫寛容系の基礎的臨床的展開 by 富田 幸裕; TOMITA Yukihiro
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