タンパク抗原の構造安定性調節による免疫応答の制御

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タンパク抗原の構造安定性調節による免疫応答の制御

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
宗 孝紀(九州大学・大学院・薬学研究科・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998-1999
概要(最新報告):
タンパク質抗原の構造を安定化すると抗原提示細胞内のプロセシング酵素に対する抵抗性が増加し、その結果T細胞を刺激するために必要な抗原ペプチドの産生量が減少する(So,T.et al.,J.Biol.Chem.,1997)。今回、タンパク質抗原の構造安定性が免疫応答に及ぼす影響を調べるために、構造安定性の異なるニワトリリゾチーム(HEL)誘導体をマウスに免疫し、T細胞応答、抗体応答について検討した。構造安定性の異なるリゾチーム(HEL)誘導体で免疫したマウスのHEL特異的T細胞増殖応答、またlFN-γ及びlL-4の産生能より評価したTh1及びTh2誘導能は、HELの安定性の増大に伴い低下した。以上の結果は、in vitroで得られた前回の結果を支持するものであった。安定化したHELでは、そのT細胞刺激能の低下と一致して、抗体の誘導能が低下した。一方、不安定化したHELでは高い血清抗体応答が観察されたが、変性構造を認識する抗体が選択的に誘導された。さらに、不安定化したHELにおいて変性構造に向かった顕著な血清lgE応答が誘導されることがわかった。以上の結果から、1)タンパク質抗原の構造安定性は生体内でのT細胞の誘導量を負に調節する因子として働く、2)タンパク質抗原の不安定化により、変性構造に特異的な抗体応答が誘導される、3)タンパク質のアレルゲン性は不安定化により上昇する、ことが示唆された。タンパク質抗原の構造安定性を制御することで、タンパク質に対する免疫応答を人為的にコントロールできることが期待される。 続きを見る
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