おとり遺伝子を用いた血管新生抑制による新規の癌遺伝子治療法の開発と応用

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おとり遺伝子を用いた血管新生抑制による新規の癌遺伝子治療法の開発と応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
石橋 浩晃(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998-1999
概要(最新報告):
血管新生抑制を介した癌の増殖制御を目的とし,おとり遺伝子治療法の効果についての基礎的研究を行った。強力な血管新生因子であるVEGFはTNFαにより転写因子Splを介して発現が誘導される。そこでTNFαで活性化するSplをおとり遺伝子治療法の標的とし以下の検討を行った。 【おとり遺伝子の合成】 おとり遺伝子,すなわちSplが認識する塩基配列(7塩基)と,その上下流のダミー配列8-10塩基により設計した二本鎖合成オリゴヌクレオチドを調製した。 【HVJ-リポソームによる導入法の確立】 おとり遺伝子導入にはHVJ-リポソーム法を用いた。すなわち,リン脂質とコレステロールによりおとり遺伝子を封入した陰イオン帯電リポソームを調製しHVJと融合させ、おとり遺伝子含有HVJ-リポソームの調製法を確立した。さらに、培養癌細胞への様々な導入条件を検討し,常時90%以上の導入効率を示す導入条件を決定した。 【おとり遺伝子導入の効果】 おとり遺伝子をHVJ-リポソームにより培養癌細胞に導入すると,TNFαによるVEGFのmRNAおよび蛋白発現とも約40%-50%まで抑制した。さらに,TGFβやTissue factorなどの血管新生に関与する因子も同様に抑制された。また,おとり遺伝子の導入はこれらの血管新生因子の発現のみでなく、培養癌紳胞の浸潤能や増殖能の抑制効果も認められた。以上の結果よりSplを標的とした、おとり遺伝子治療法は複数の血管新生因子発現を同時に抑制するのみでなく,癌細胞の浸潤・増殖も制御することが証明され,新規の癌遺伝子治療法として応用できる可能性が示唆された。 続きを見る
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