統語情報と意味・談話構造を統合する言語モデルの研究

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統語情報と意味・談話構造を統合する言語モデルの研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Toward the Construction of a Language Model Integrating Syntactic, Semantic and Discourse Information
責任表示:
田窪 行則(京都大学・大学院・文学研究科・教授)
TAKUBO Yukinori(京都大学・大学院・文学研究科・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998-2000
概要(最新報告):
本研究は、従来の統語論、意味論、語用論の枠を超えて、言語の知識、および、その産出と理解に関する統一的な理論モデルを構成し、それを実験的に検証することを目的とする。言語の十全な理解のためには、言語の自律的な計算装置である統語計算と、言語が表す概念・指示対象を構成する計算装置である論理意味計算、および、それらを常識、文脈等の中に位置づけて情報とするための語用論的計算が、相互にどのように連関しているかを知る必要がある。日本語のように一致特性を持たない言語の場合、このことは特に重要である。 上記の目的のために、統語論的な構造条件に支配されている言語現象と意味・認知的制約に支配されている現象を区別する方法を確立した。言語表現の構造的に支配されている部分と、構造以外の要因に支配されている部分とを分離し、構造関係の原理と認知関係の原理を示した。言語構造は意味合成のための要素の併合と音声への入力のための線形化からなる。従って、構造要因は、「構成素統御がある」、「先行関係がある」のうちどちらかを満たさなければならず、しかも制約が成り立っているかいなかの判断は他の要因を十分制御すれば、非連続的である。これに対し、認知要因は、構造的な制約とは無関係であり、基本的に連続的である。この見とおしを構造的な側面に付いては日本語指示詞をもちいて明らかにした。また、指示詞の直示用法における近接性の測り方に関して考察し、三上の謎を解いた。ダイクティックな時間名詞「今ごろ」、形式名詞「ところ」に関して考察し、一見複雑に見えるこれらの語の用法が認知スケールという概念を導入すれば非常に単純な形で記述できることを示し、合わせて認知スケールそのものの構造と機能を明らかにした。これらの仮説の一部を心理実験の形で検証した。 以上の成果をいくつかの国外、国内の学会で発表し、論文を出版した。 続きを見る
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類似資料:

11
「もの」と「こと」について by 根井, 康雄; Nei, Yasuo
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