特異的発現遺伝子を利用した新たな免疫強化物質評価法の開発

閲覧数: 4
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

特異的発現遺伝子を利用した新たな免疫強化物質評価法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Development of a novel method for evaluating immunostimulants in fish based on gene expression.
責任表示:
矢野 友紀(九州大学・大学院・農学研究院・教授)
YANO Tomoki(九州大学・大学院・農学研究院・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1998-2000
概要(最新報告):
種々の免疫強化物質が、魚類の生体防御をどのように増強するのかについては不明な点が多い。本研究は、数種の異なる刺激剤によって発現量が増加する遺伝子を、Suppression Subtractive Hybridization(SSH)法によって同定し、遺伝子発現の変動パターンからコイの生体防御系の活性化機構を推定することを目的とした。まず、β-1,3-グルカンおよびアルギン酸塩を投与した実験から、34種の免役関連遺伝子を同定し、そのうちCXCケモカインレセプター、インターロイキン1β、血清アミロイドPを含む10種については完全一次構造を決定した。また、魚類からは初めて、補体レセプタータイプ3のαおよびβサブユニットのcDNAがクローニングされた。一方、刺激剤としてテルペン油を用いた場合、上記多糖系刺激剤とは若干異なる遺伝子の発現が上昇することが判明した。テルペン油投与によって初めて同定された遺伝子としては、LECT2、CD45、グリア細胞成熟因子、リゾチウムC-3など12種が挙げられる。また、これまでに他の魚種で急性期応答因子として報告されているpentraxinや新奇C-タイプレクチンも同定された。注目すべきことに、コイでは、第3の補体B因子アイソタイプが発見され、これがβ-1,3-グルカンの投与に応答して主に白血球で発現することが判明した。 以上の結果から、SSH法は魚類の生体防御関連遺伝子の同定に極めて有用な手法であることが確認されたとともに、投与した免疫強化物質の違いによる発現遺伝子の違いが浮き彫りになりつつある。したがって、本研究のアプローチは、免疫強化物質の作用機序の解明および新規免疫強化物質の評価、スクリーニングに極めて有効であると考えられる。 続きを見る
本文を見る

類似資料: