低含水高分子ゲルにおける緩和過程とガラス転移に関する研究

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低含水高分子ゲルにおける緩和過程とガラス転移に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
原 一広(九州大学・工学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997
概要(最新報告):
乾燥ポリアクリルアミドゲルの温度上昇過程におけるDSC測定の結果、乾燥卵白ゲルのDTAの場合とほぼ同じ温度(60℃;昇温測度10℃/min)において熱的な異常が検出された。組成、網目構造が大きく異なると考えられる両物質においてほぼ同じ温度でガラス転移を示す事は、拘束水を介した網目の相互作用が転移メカニズムの要因である事を示唆していると考えられる。乾燥ポリアクリルアミドゲルの温度上昇過程におけるラマン散乱スペクトル観測の結果、乾燥ポリアクリルアミドゲルの室温のラマンスペクトルにおいて低周波領域で観測されたピークの強度は、温度上昇と伴に著しく減少するものの、DSC測定により示唆されるガラス転移温度よりもはるかに高い温度(90℃付近)でも存在する事が明らかとなった。通常の非晶質高分子では低周波励起ピークが消失するガラス転移点よりもはるかに高い温度において、乾燥ポリアクリルアミドゲルでは低周波励起ピークが存在する事は、通常の非晶質高分子に比べて乾燥ポリアクリルアミドゲルがより構造が複雑である事に起因すると考えられる。 加熱をしないで乾燥させた卵白と、加熱処理によりゲル化させた後に乾燥させたものについてラマン散乱スペクトルの観測を行い比較検討を行った。加熱卵白ゲルのラマン散乱スペクトルの観測の結果、ポリアクリルアミドゲル乾燥物とほぼ同じ形状のピークが、ほぼ同じ低周波領域に観測された。但し、この周波数は通常の低分子ガラスのものと比べ2倍程度大きかった。加熱をしないで乾燥させた乾燥卵白においてもラマンスペクトルの低周波領域にピークが観測されたが、その形状・周波数は乾燥ゲルとは異なり、通常の低分子ガラスのものと類似している事が明らかとなった。卵白は非加熱でゾル状態である事が知られており、加熱変成に伴うゲルの形成という構造の複雑さの増大が大きく影響していると考えられる。 続きを見る
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類似資料:

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