T細胞が認識する口腔扁平上皮癌関連抗原の同定

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T細胞が認識する口腔扁平上皮癌関連抗原の同定

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Identification of oral squamous cell carcinoma-associated antigens recognized by T cells
責任表示:
中村 誠司(九州大学・歯学部・講師)
NAKAMURA Seiji(九州大学・歯学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1999
概要(最新報告):
癌に対する生体防御機構の一つとしてT細胞を中心とした免疫応答が重要な役割を担っていると考えられている。本研究の目的は、口腔扁平上皮癌に対する抗腫瘍T細胞のT細胞レセプター(TCR:T cell receptor)およびその認識抗原を同定することであり、現在までに以下のような実験結果を得た。 1)抗腫瘍T細胞の性格:口腔扁平上皮癌局所ではリンパ球浸潤が強い症例ほど活性化T細胞が多く、所属リンパ節でも原発巣に近いリンパ節や転移リンパ節ほど活性化T細胞が多かった。腫瘍局所および所属リンパ節では主にTh1またはTh0タイプのサイトカインが発現されており、リンパ球浸潤が強い腫瘍局所や活性化T細胞の多い所属リンパ節ではインターフェロン-γの発現が強かった、 2)抗腫瘍T細胞のTCR遺伝子の同定:腫瘍局所で強く発現されているTCR V領域の遺伝子ファミリーをRT-PCR法により検討したところ、一部のTCR Vβ遺伝子ファミリーが高頻度に発現されていた。さらにSSCP法によりそのクローナリティーを検討したところ、特定のTCR Vβ遺伝子ファミリーでクローナルに増殖したT細胞クロノタイプが検出できた。また、これらのT細胞クロノタイプは所属リンパ節にも集積していることがわかった。現在、そのクローナルに増殖したT細胞クロノタイプのTCR Vβ遺伝子の塩基配列を決定している段階である。 3)扁平上皮癌関連抗原であるsquamous cell carcinoma antigen recognized by T cells-1(SART-1)を認識するT細胞の同定:T細胞が認識する扁平上皮癌関連抗原としてSART-1が同定されているが、担癌患者の末梢血単核球にその抗原ベプチドを加えて培養すると細胞障害性T細胞が誘導できた。誘導されてくるT細胞のTCR Vβ遺伝子を解析したところ、前述の腫瘍局所で強く発現されているTCR Vβ遺伝子と同一のものが含まれていることが示唆され、現在、その証明を急いでいる段階である。 今回は研究目標のすべては達成できなかったが、今後も抗腫瘍T細胞が発現するTCR遺伝子をクローニングを継続し、SART-1以外の腫瘍関連抗原の同定を継続していく予定である。 続きを見る
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