口腔癌の発生、進展における遺伝子変異と癌の生物学的機能の多様性に関する研究。

閲覧数: 12
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

口腔癌の発生、進展における遺伝子変異と癌の生物学的機能の多様性に関する研究。

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Morphological and molecular biological investigations on the relationship between tumor-related gene alteration, and the generation and growth of oral cancer.
責任表示:
坂井 英隆(九州大学・大学院・歯学研究院・教授)
SAKAI Hidetaka(九州大学・大学院・歯学研究院・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-2000
概要(最新報告):
1.口腔粘膜原発扁平上皮癌におけるEpstein-Barr virus(EBV)、human papilloma virus(HPV)遺伝子の局在と、p53癌抑制遺伝子の変異について検索し、p53遺伝子exon5から8までの突然変異を扁平上皮癌47例中、20例(42.6%)に認めた。EBVについては、口腔扁平上皮癌47例中、7例(14.9%)にEBV-DNAを認めた。EBV陽性例では陰性例と比較して予後が良い事がわかった。扁平上皮癌47例のうち31例(66%)にHPV16あるいは18の感染を認め、HPV16陽性例とp53遺伝子の点突然変異の間に有意に関連性があることがわかった。 2.乳癌におけるカテプシンD、EGF-receptor、PCNAについて免疫組織化学的に検索した結果、カテプシンDとEGF-receptor陽性率が、癌の組織学的悪性度やリンパ節転移、予後との間に相関性がある事がわかった。また、細胞株と手術材料を用いたEGF-receptorのmutationの詳細な検索により、新しいタイプの一部欠損した構造をもつEGFR遺伝子が口腔癌細胞に共通に発現していることを見いだした。 3.大腸腺癌における基底膜成分の局在様式をlaminin,type IV collagen,heparan sulphate proteoglycanの各基底膜成分に対する抗体を用いて免疫組織学的に検索し、基底膜成分の局在が大腸癌の増殖や進展に関与していることを示した。 4.転移能の異なる二つの口腔扁平上皮癌細胞株の細胞骨格分子について検討を加え、転移能の差異がactin fiberおよびcytokeratinの発現の差異に起因している事を報告した。口腔癌抑制遺伝子候補doc-1の蛋白レベルでの機能検索については、pDoc-1蛋白がDNA polymerase a/primaseと相互作用することで、DNA合成および細胞増殖を抑制する作用をもつ可能性が示唆された。 5.唾液腺悪性腫瘍の代表例である腺様嚢胞癌および粘表皮癌におけるp53癌抑制遺伝子の変異についてPCR-SSCP法により検索し、p53癌抑制遺伝子の変異は極端に少ないことがわかった。しかしながら、p53癌抑制遺伝子の変異を伴う腺様嚢胞癌は予後が悪いことが示唆された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

6.
口腔癌とリンパ節転移におけるEpstein-Barr virusの役割の解明 by 笹栗 正明; 大部 一成; OOBU Kazunari